おかあさんのお腹のなかでがんばっておおきくなろうとしている赤ちゃんの命を奪うウイルスと、対策の手だてがあるのに(やらない理由を見つけたり、自分たちは悪くないんですよ、という言い訳探しに熱心な)この時代の担当者や専門家。
がんばって産まれてきた赤ちゃんと保護者へのサポート体制も考えないといけない時期にきました。
MRICに投稿されていた、当事者の声を転載させていただきます。
可児さんと西村さんはブログがあり、また、「産んでくれてありがとう」と書いているお子さんの手記が掲載されている文集についての詳細は下記のHPからアクセスすることができます。
http://www.stoprubellajapan.org/
風疹の流行はしかたなくて、妊婦さんが親族や医療者に中絶をせまられたり、赤ちゃんがお腹の中で死んでしまったり、本来は避けられたはずの先天性の障害がおきても、国としては容認するなら、なぜ日本の国の予算をつかってベトナムにMRワクチン製造工場を造ったり推奨したりするのでしょうかね、、と一般の人は混乱しますね。
また予防接種行政への不信の目につながりませんか?
2013年6月13日 JICA 「ベトナムで初となる「麻しん(はしか)」と「風しん」の混合ワクチンの国内製造を支援−日本の製造技術を生かし罹患率減少を目指す−」
"近年、多くの国で風しんの発症例が増加していることから、その罹患により小児の健康が損なわれるだけでなく、罹患した妊産婦が先天性の障害を持つ新生児を出産するリスクの問題も顕在化しており、WHOは各国に風しんの予防接種を勧告しています。ベトナムにおいても風しんの罹患率は著しく高く、MRワクチンの国内生産体制を構築し、安定したワクチン供給を推進することが急務となっています。"
以下転載です。強調は編集部内によります。
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母と子を風しんから守るためワクチンを打ってください
先天性風疹症候群(CRS)の子をもつ母
可兒 佳代、川井 千鶴、西村 麻依子
2013年6月27日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
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私たちの子供は、CRSという病気をもって生まれてきました。私たち母親が妊娠中に風しんにかかったのが原因です。ずっと苦しい思いを抱いてすごしてきました。それなのに、去年からの風しんの流行で、すでに11人(2013年6月24日現在)のCRSのお子さんが生まれています。
もうこれ以上は待っていられません。田村憲久厚生労働大臣に、CRSの子の母の気持ちを知っていただき、そして国が主体となって風しんワクチン接種を推進してほしいと思い、私たちは立ち上がりました。
6月16日、新宿の国立国際医療研究センターで開催された『風疹の流行を止めよう緊急セミナー』に参加し、当時者としての気持ちを述べました。そして、翌17日に、厚生労働省に要望書と手紙を渡しに行きました。17日は、田村厚生労働大臣はもとより、副大臣や大臣政務官には会ってもらえず、結核感染症課の課長補佐の方に要望書をお渡ししました。とても短い時間でお手紙を読みました。要望書を渡しても、その方は無言で受け取っただけでした。私たちは、自分たちの思いが軽視されたように感じました。
その後の記者会見では、たくさんの報道陣の方々に集まっていただきました。すごく緊張しましたが、みんなの代表として伝えたい事を言いました。1番伝えたかったのは「この風疹の流行で、多くの赤ちゃんが中絶されている。これ以上、小さな命を亡きものにしたくない!」という事です。
記者会見の後も、たくさんの取材を受けました
・風疹の流行によって、今も不安な気持ちでいる妊婦さんがおられること
・『産む・産まない』の選択を迫られている人がいること
・亡くなっていく命があること
・それを風疹ワクチンによって無くしたいこと
・その為には臨時接種が必要な事
を伝えました。どうか思いが伝わりますように。
帰りに乗ったタクシーの運転手さんに、「厚労省で何かあったの?」と聞かれたので、「風疹ワクチンの臨時接種を求めるため要望書の提出をして、記者会見してきたのです」と、説明すると、運転手さんは「あれ、副作用あるんでしょ?」と。一般の方々にとって、ワクチンは必ずしも正しく理解してもらえていないことが多いです。
記者会見で理化学研究所の加藤茂孝博士が説明しましたが、日本で開発されたMRワクチンは、とても弱毒化されており、副作用がほとんどありません。ワクチンの副作用とワクチンを打たないリスクを天秤にかけた時、圧倒的にワクチンを打たないことで、麻疹や風疹に感染する健康リスクの方が高いのです。
6月18日、風しん患者数が10,102人と、1万人を超えました。しかし田村大臣は、風しん患者は「まだ一万人」とおっしゃっています。先進国で風疹が流行っているのは日本だけです。私たちにとっては『まだ』一万人ではなく『もう』一万人なのです。
この風疹の流行のために何人のお母さんがお腹の中の赤ちゃんを諦めたか分かりません。生きている命を殺したのです。風疹さえ流行らなかったら産まれていた命を、です。私たちCRSの子の母は先天性風疹症候群のお子さんが産まれると、胸が引き裂かれそうなくらい苦しくなります。本当に悔しい思いです。田村大臣と厚生労働省は、もっともっと先天性風疹症候群のお子さんが生まれても良いと考えているのでしょうか?それによる中絶が増える事も関係ないのかと・・・。
また、厚生労働省は、ワクチンが不足する可能性があるから、接種を、妊娠を希望する女性と、その周囲の方を優先するように通知を6月9日に出しました。これでは、風しんや、CRSはなくなりません。何故なら、私たち自身が、周囲には風しん患者さんはおらず、どこで誰から風しんをもらったか不明だからです。田村大臣のコメントは、やがて自然に風しんの流行が終息するのを待て、その間に起きることは仕方ない、という事だと感じました。
田村厚労大臣と厚生労働省は母と子供を守るつもりはないのでしょうか。CRSの子どもたちは何も悪くありません。どうか願いをきいて下さい。私達は、あきらめません。これからもワクチンによる風疹の撲滅を目指します。めざしましょう!ストップ風疹。
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がんばって産まれてきた赤ちゃんと保護者へのサポート体制も考えないといけない時期にきました。
MRICに投稿されていた、当事者の声を転載させていただきます。
可児さんと西村さんはブログがあり、また、「産んでくれてありがとう」と書いているお子さんの手記が掲載されている文集についての詳細は下記のHPからアクセスすることができます。
http://www.stoprubellajapan.org/
風疹の流行はしかたなくて、妊婦さんが親族や医療者に中絶をせまられたり、赤ちゃんがお腹の中で死んでしまったり、本来は避けられたはずの先天性の障害がおきても、国としては容認するなら、なぜ日本の国の予算をつかってベトナムにMRワクチン製造工場を造ったり推奨したりするのでしょうかね、、と一般の人は混乱しますね。
また予防接種行政への不信の目につながりませんか?
2013年6月13日 JICA 「ベトナムで初となる「麻しん(はしか)」と「風しん」の混合ワクチンの国内製造を支援−日本の製造技術を生かし罹患率減少を目指す−」
"近年、多くの国で風しんの発症例が増加していることから、その罹患により小児の健康が損なわれるだけでなく、罹患した妊産婦が先天性の障害を持つ新生児を出産するリスクの問題も顕在化しており、WHOは各国に風しんの予防接種を勧告しています。ベトナムにおいても風しんの罹患率は著しく高く、MRワクチンの国内生産体制を構築し、安定したワクチン供給を推進することが急務となっています。"
以下転載です。強調は編集部内によります。
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母と子を風しんから守るためワクチンを打ってください
先天性風疹症候群(CRS)の子をもつ母
可兒 佳代、川井 千鶴、西村 麻依子
2013年6月27日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行 http://medg.jp
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私たちの子供は、CRSという病気をもって生まれてきました。私たち母親が妊娠中に風しんにかかったのが原因です。ずっと苦しい思いを抱いてすごしてきました。それなのに、去年からの風しんの流行で、すでに11人(2013年6月24日現在)のCRSのお子さんが生まれています。
もうこれ以上は待っていられません。田村憲久厚生労働大臣に、CRSの子の母の気持ちを知っていただき、そして国が主体となって風しんワクチン接種を推進してほしいと思い、私たちは立ち上がりました。
6月16日、新宿の国立国際医療研究センターで開催された『風疹の流行を止めよう緊急セミナー』に参加し、当時者としての気持ちを述べました。そして、翌17日に、厚生労働省に要望書と手紙を渡しに行きました。17日は、田村厚生労働大臣はもとより、副大臣や大臣政務官には会ってもらえず、結核感染症課の課長補佐の方に要望書をお渡ししました。とても短い時間でお手紙を読みました。要望書を渡しても、その方は無言で受け取っただけでした。私たちは、自分たちの思いが軽視されたように感じました。
その後の記者会見では、たくさんの報道陣の方々に集まっていただきました。すごく緊張しましたが、みんなの代表として伝えたい事を言いました。1番伝えたかったのは「この風疹の流行で、多くの赤ちゃんが中絶されている。これ以上、小さな命を亡きものにしたくない!」という事です。
記者会見の後も、たくさんの取材を受けました
・風疹の流行によって、今も不安な気持ちでいる妊婦さんがおられること
・『産む・産まない』の選択を迫られている人がいること
・亡くなっていく命があること
・それを風疹ワクチンによって無くしたいこと
・その為には臨時接種が必要な事
を伝えました。どうか思いが伝わりますように。
帰りに乗ったタクシーの運転手さんに、「厚労省で何かあったの?」と聞かれたので、「風疹ワクチンの臨時接種を求めるため要望書の提出をして、記者会見してきたのです」と、説明すると、運転手さんは「あれ、副作用あるんでしょ?」と。一般の方々にとって、ワクチンは必ずしも正しく理解してもらえていないことが多いです。
記者会見で理化学研究所の加藤茂孝博士が説明しましたが、日本で開発されたMRワクチンは、とても弱毒化されており、副作用がほとんどありません。ワクチンの副作用とワクチンを打たないリスクを天秤にかけた時、圧倒的にワクチンを打たないことで、麻疹や風疹に感染する健康リスクの方が高いのです。
6月18日、風しん患者数が10,102人と、1万人を超えました。しかし田村大臣は、風しん患者は「まだ一万人」とおっしゃっています。先進国で風疹が流行っているのは日本だけです。私たちにとっては『まだ』一万人ではなく『もう』一万人なのです。
この風疹の流行のために何人のお母さんがお腹の中の赤ちゃんを諦めたか分かりません。生きている命を殺したのです。風疹さえ流行らなかったら産まれていた命を、です。私たちCRSの子の母は先天性風疹症候群のお子さんが産まれると、胸が引き裂かれそうなくらい苦しくなります。本当に悔しい思いです。田村大臣と厚生労働省は、もっともっと先天性風疹症候群のお子さんが生まれても良いと考えているのでしょうか?それによる中絶が増える事も関係ないのかと・・・。
また、厚生労働省は、ワクチンが不足する可能性があるから、接種を、妊娠を希望する女性と、その周囲の方を優先するように通知を6月9日に出しました。これでは、風しんや、CRSはなくなりません。何故なら、私たち自身が、周囲には風しん患者さんはおらず、どこで誰から風しんをもらったか不明だからです。田村大臣のコメントは、やがて自然に風しんの流行が終息するのを待て、その間に起きることは仕方ない、という事だと感じました。
田村厚労大臣と厚生労働省は母と子供を守るつもりはないのでしょうか。CRSの子どもたちは何も悪くありません。どうか願いをきいて下さい。私達は、あきらめません。これからもワクチンによる風疹の撲滅を目指します。めざしましょう!ストップ風疹。
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