AIDSに掲載されている、オランダからの報告。
HIV陽性のMSM(男性とセックスをする男性)で、急性C型肝炎がブレイクしていることは、先進各国からここ数年報告があり、危険な性行為が継続していることについて注意喚起が行われています。
当事者にとっては、HIVの治療を難しくしたり、生命予後に関わる話でもあり、知識と予防のための情報提供や養育がコミュニティや医療者の課題となっています。
“Alarming Incidence of Hepatitis C Virus Re-infection After Treatment of Sexually Acquired Acute Hepatitis C Virus Infection in HIV-Infected MSM”
AIDS Vol. 25; No. 17: P. F21-F27 (11.13.11)
アムステルダムの2つのクリニックを受診しているHIV陽性のMSMで、急性C型肝炎の治療後にPCRで陰性化が確認されたうち、再度HCV感染が確認されています。
re-infectionの定義ですが、
“We defined HCV re-infection as detectable HCV RNA in individuals with an undetectable HCV RNA at the end of treatment accompanied by a switch in HCV genotype or clade”
今回の調査では、56人が初診時にHCV陰性、その後に急性C型肝炎となっていました。
このうち、11例がre-infectionとなっていました。
この層におけるHCV re-infectionの新規感染率は、15.2/100人年(95%CI 8.0-26.5
2年での累積罹患率は33%。
研究者らは、HIV陽性MSMにおける高いHCV再感染率に注目をし、臨床医らに対して、治療の失敗があったたときは、別の遺伝子型のHCVの再感染がないかを確認するようにうながしています。
スペインのマドリッド EID 2011
Acute Hepatitis C Outbreak among HIV-infected Men, Madrid, Spain
医師が検査データから気づく場合もあるかもしれませんが、無症状の人たちもいます。どうやって検査を呼びかけるかという問題もありますが、国によっては接触者健診制度が確立しているので、早期にHCV感染を知る一助となっています。
A cluster of acute hepatitis C virus infection among men who have sex with men - results from contact tracing and public health implications
アウトブレイクレポートはいろいろあります。
日本のHIV陽性/陰性のMSMでももともとは感染していなかった人で急性HCV報告があります。HIV診療を担当されている方は知っておいた方がよい情報のひとつ。
急性HCVの治療:Nature Reviews Gastroenterology and Hepatology 8, 265-274 (May 2011)
HIV陽性のMSM(男性とセックスをする男性)で、急性C型肝炎がブレイクしていることは、先進各国からここ数年報告があり、危険な性行為が継続していることについて注意喚起が行われています。
当事者にとっては、HIVの治療を難しくしたり、生命予後に関わる話でもあり、知識と予防のための情報提供や養育がコミュニティや医療者の課題となっています。
“Alarming Incidence of Hepatitis C Virus Re-infection After Treatment of Sexually Acquired Acute Hepatitis C Virus Infection in HIV-Infected MSM”
AIDS Vol. 25; No. 17: P. F21-F27 (11.13.11)
アムステルダムの2つのクリニックを受診しているHIV陽性のMSMで、急性C型肝炎の治療後にPCRで陰性化が確認されたうち、再度HCV感染が確認されています。
re-infectionの定義ですが、
“We defined HCV re-infection as detectable HCV RNA in individuals with an undetectable HCV RNA at the end of treatment accompanied by a switch in HCV genotype or clade”
今回の調査では、56人が初診時にHCV陰性、その後に急性C型肝炎となっていました。
このうち、11例がre-infectionとなっていました。
この層におけるHCV re-infectionの新規感染率は、15.2/100人年(95%CI 8.0-26.5
2年での累積罹患率は33%。
研究者らは、HIV陽性MSMにおける高いHCV再感染率に注目をし、臨床医らに対して、治療の失敗があったたときは、別の遺伝子型のHCVの再感染がないかを確認するようにうながしています。
スペインのマドリッド EID 2011
Acute Hepatitis C Outbreak among HIV-infected Men, Madrid, Spain
医師が検査データから気づく場合もあるかもしれませんが、無症状の人たちもいます。どうやって検査を呼びかけるかという問題もありますが、国によっては接触者健診制度が確立しているので、早期にHCV感染を知る一助となっています。
A cluster of acute hepatitis C virus infection among men who have sex with men - results from contact tracing and public health implications
アウトブレイクレポートはいろいろあります。
日本のHIV陽性/陰性のMSMでももともとは感染していなかった人で急性HCV報告があります。HIV診療を担当されている方は知っておいた方がよい情報のひとつ。
急性HCVの治療:Nature Reviews Gastroenterology and Hepatology 8, 265-274 (May 2011)