Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3243

狂犬病の輸入症例 2011年(MMWR)

$
0
0
2011年、米国ニュージャージー州でヒトの狂犬病症例が報告されました。

Imported Human Rabies ― New Jersey, 2011 MMWR January 6, 2012 / 60(51);1734-1736

目の前の患者さんに狂犬病を考えるかどうかは、症状、渡航歴、動物曝露状況などの情報にかかってきます。

2011年4月に母国のハイチで、もともと路上にいた犬にかまれた73歳の女性が、
2011年7月にニュージャージーで死亡しました。ちょうど家族を訪問しているときでした。

この女性は犬にかまれたときに受診をしておらず、家族も狂犬病の診断がつくまでその事実を知りませんでした。

今回の症例は、2000年以後に配置で感染して米国内で発症した3例目となります。

狂犬病が根絶されていない国(rabies-endemic country)への渡航歴や、動物にかまれた情報は、医療および公衆衛生の専門家にとって重要な情報です。

日本でもフィリピン渡航歴のある患者さんが狂犬病で死亡しています。
たまたまよく知っている先生方がが診断をされました。

詳細はこちらに(過去のブログ記事)




Viewing all articles
Browse latest Browse all 3243

Trending Articles