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Channel: 感染症診療の原則
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風疹対策のコミュニケーション(医療者もがんばろう)

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風疹の地域流行をとめるためにできることを関係者がするかどうかで、影響を受ける人の数(発症者、先天性風疹症候群の赤ちゃん)を変えることができます。

また、急増する届け出の対応におわれる、現場を支援することも可能です。


現在の風疹の届け出様式には、今回の流行で重要な情報を得ることが(実は)できません。


たとえば、その人が妊娠可能年齢の女性の場合、「妊娠している」「妊娠なし」なのかどうか。
職場や家族など、周囲に妊婦がいるのかどうか。

たとえば、その人が風疹→重症化→入院、合併症、、、となったような場合にそれを記載する項目がありません。

医師の皆様にそのような情報を追記していただくとたいへんたすかります。


現在、風疹は麻疹のように(誤り修正:麻疹は風疹のように)「一例出たらすぐ対応」とか、接触者の支援まではできていません(マンパワー上も無理)。
しかし、職場や学校で集団に広がったりするのを防ぐために、施設の責任者などに感染拡大阻止のための助言をすることくらいはできるそうです。

地域の保健所とのよいコミュニケーションをとってまいりましょう。
今後の、想定の範囲を超える感染症対策のときに必要な連絡をとれるかどうかは、
このような日ごろからのお互いの配慮がだいじなのではないかと思う次第です。

家族や同居者に、ワクチン接種歴不明、未接種者がいると2次3次感染と広がっていきますので、当事者を通じて予防をはたらきかけていきましょう。

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