「本の紹介を」というご依頼で紹介させていただいています。
ほんのタイトルは「Step Up式 感染症診療のコツ」
http://www.bunkodo.co.jp/book/detail_1109.html
編集は武蔵野赤十字病院感染症科副部長の本郷偉元先生。
パラパラと目次、全体の雰囲気を概観すると、この本自体がまさに「本郷偉元」ということがすぐにわかります。
一番最初にはもちろん、沖縄県立中部病院・感染症科におられた日本臨床感染症学の祖、喜舎場朝和先生のお言葉。もちろん喜舎場先生は本郷先生の感染症科医師としての原点。その後はもう、なんというか宝石箱を床に落とした直後といった風景です。宝石だらけ・・。
本郷先生は人づきあいが良くて、体育会系で仁義に厚く、それゆえ人類全員に執筆を頼まなければ申し訳ない・・といった気持に溢れるイイヤツなんです。そのため執筆者は総勢50名に近い陣容。
でも仁義に厚く正義感が強い分だけ偽物にはアナフィラキシー体質なので、現場の言葉を語れる執筆者のみで50名となっています。そのため貴重なPearlが目白押し。ひとつだけ紹介すると・・・
「Mini Lecture 細菌室と医師の協同作戦 〜前橋赤十字病院を例に〜」と題して金子心学先生がグラム染色や培養検査、さらにWHONETにまで言及されています。
まあ「百聞は一見にしかず」、是非ご一読を。値段も内容を考えると格安だと思いますね。
本の芯に脈々と流れる本郷先生の感染症に対する熱い思いが、多くの読者と共有されることを願っています。
(写真は留学前の本郷先生、岸本先生たち、後方にはT教授も・・)
さあ、次はS藤先生のサッパイラの書評だ・・Sigh