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Channel: 感染症診療の原則
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自然に感染させた方が良いと誤解している人への説明

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水痘やムンプス、B型肝炎ワクチンが任意のままなのに、HPVが定期になるこの春。

病気になれば医療費の窓口支払いの自己負担はなし。しかしワクチンで予防しようとすると高額な自己負担が発生。
そのような中、現場の先生方が、保護者を励まし、子ども達を守るための取り組みをされてきました。


千葉県船橋市で開業されている先生のいのまた こどもクリニックのニュースレターをVPDの会のメーリングリストで知りました。先生のご許可をいただきまして、ニュースレターの内容を紹介させていただきます。

クリニック便り 2号では、「おたふくかぜ」と「みずぼうそう」の予防接種について」というタイトルで、自然感染した場合の合併症の内容や頻度、ワクチンでの副反応を比較しています。

合併症の話をしなければ、「かおが一時期腫れるくらいなら、まあいいか」と思う人たちもいます。

多くの保護者は、ワクチンで防ごうとしている病気の実際を知りません。
見たことも聞いたこともない、しかし、行政から手紙が来ていて、無料だし母子手帳に書いてあるし・・・といった理解や納得で接種をしているご家庭が少なくありません。(かかりつけ医への信頼も大きいです)

迷う人たちは調べたりして、アンチなサイトをみてさらにおびえていたりします。
分母分子の情報がないままメディアも不安をあおることがあります。

そのような中、なぜ、このワクチンが開発されたのか何を予防しようとしているのか、その意義や背景、専門家として推奨しますというシンプルな語りはとても重要なのだと思います。

そして、猪股先生はクリニック便り 44号で、「おたふくかぜ」と「みずぼうそう」のワクチンの2回接種のお話を紹介されています。

2回接種の話題は、まだ医療関係者でも知らない人もいます。

保護者に伝えていくための言葉を、MLなどでまた学ばせていただこうと思います。


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