皆さんの職場ではインフルエンザワクチンは義務でしょうか。努力目標でしょうか。
「しない」場合にはどのような選択肢があるでしょうか。
(シーズン中、ずっとマスク着用義務など)
インフルエンザの対策は国によってかなり考え方が違います。
高齢者や医療者に接種を推奨する国は多いですが、乳幼児のワクチン接種率が軒並み95%を超えるオランダでは、医療者のインフルエンザワクチンの接種率は各国と比べて低くなっています。
それで困ることがないからかもしれませんが、基本的に個人の判断。
その対極にあるのが米国。
接種義務のあるインフルエンザワクチンを拒否して解雇、というニュースです。
26000人の従業員のうち95%が接種済み。
11月には卵フリーワクチンをFDAが認可。針が怖いという人にはスプレー式がある米国。
employee rights or patient safety
1月3日のABC Eight Hospital Employees Fired For Refusing Flu Vaccines
IU Health Fires Employees Who Refuse Flu Shots
インフルエンザが地域や施設で流行しても、「インフルエンザだしね(インフルエンザとはそういうものだ)」と皆が冷静で、入院中の高齢者が亡くなっても「高齢者だしね」と理解される国と、「何か落ち度があったんじゃないか?」と疑われ糾弾される国の違いを見るように思います。
少なくとも、「できる努力をしていたのか?」というあたりを弁護士がつっこんでくる場合、「え、ワクチン徹底してなかったんですかあ?」的に言われるのは必定。
(ここでの言葉の論争は必ずしも科学的に妥当かどうかということではありませんので)
私たちの想像を超える「いろいろなひとたち」(多様性)が前提の国で、特定の方針やルールを徹底するために必要な対応なのかもしれないと思いながら読みました。
医療者の中には、ワクチンに熱心ではないとしても、病気の乳幼児から高齢者までいる施設において最前線で向き合う自分たちが(感染源にならない、医療・ケア体制を崩壊させないために)まず接種するのは妥当だろうと考えて受け入れいている人が多い中、絶対にしません、ルールでもしません、とまでいう根拠は興味深いですね。
(拒否をつらぬくまでこだわりが強いと、インフルエンザ以外のことも難しくなりそうですが)
医療安全、患者安全マターを最優先する医療機関があって、そのルールが自分の考えと合わないならその場所にはいないほうがその人自身も幸せかもしれません。
もっと極端な言説。
ワクチン拒否者であることを誇りに思うDr.
医療関係でワクチン否定の人はalternative medicineとかカイロ系がめだちますね
歴史的経緯。
Chiropractors and Vaccination: A Historical Perspective
そのドクター(MDではなくてDOが多い)のサイトをみるとデトックスをするといって高額なセミナーやサプリをすすめています。DOは米国ではMDと同様に医師として検査・診断・治療ができます(wikipediaによると医師全体の7%)。
ブログ 忘却からの帰還
メモ「カイロプラクティック教育と反ワクチン」
メモ「Edzard Ernst on 補完代替医療の予防接種への態度」
デトックスは日本でも関連商売がさかんですが。
Science Based Pharmacy "The Detox Delusion"
子ども時代のワクチンや、抗菌薬をデトックス、の製品。日本に入っている輸入品は1万円。
「しない」場合にはどのような選択肢があるでしょうか。
(シーズン中、ずっとマスク着用義務など)
インフルエンザの対策は国によってかなり考え方が違います。
高齢者や医療者に接種を推奨する国は多いですが、乳幼児のワクチン接種率が軒並み95%を超えるオランダでは、医療者のインフルエンザワクチンの接種率は各国と比べて低くなっています。
それで困ることがないからかもしれませんが、基本的に個人の判断。
その対極にあるのが米国。
接種義務のあるインフルエンザワクチンを拒否して解雇、というニュースです。
26000人の従業員のうち95%が接種済み。
11月には卵フリーワクチンをFDAが認可。針が怖いという人にはスプレー式がある米国。
employee rights or patient safety
1月3日のABC Eight Hospital Employees Fired For Refusing Flu Vaccines
IU Health Fires Employees Who Refuse Flu Shots
インフルエンザが地域や施設で流行しても、「インフルエンザだしね(インフルエンザとはそういうものだ)」と皆が冷静で、入院中の高齢者が亡くなっても「高齢者だしね」と理解される国と、「何か落ち度があったんじゃないか?」と疑われ糾弾される国の違いを見るように思います。
少なくとも、「できる努力をしていたのか?」というあたりを弁護士がつっこんでくる場合、「え、ワクチン徹底してなかったんですかあ?」的に言われるのは必定。
(ここでの言葉の論争は必ずしも科学的に妥当かどうかということではありませんので)
私たちの想像を超える「いろいろなひとたち」(多様性)が前提の国で、特定の方針やルールを徹底するために必要な対応なのかもしれないと思いながら読みました。
医療者の中には、ワクチンに熱心ではないとしても、病気の乳幼児から高齢者までいる施設において最前線で向き合う自分たちが(感染源にならない、医療・ケア体制を崩壊させないために)まず接種するのは妥当だろうと考えて受け入れいている人が多い中、絶対にしません、ルールでもしません、とまでいう根拠は興味深いですね。
(拒否をつらぬくまでこだわりが強いと、インフルエンザ以外のことも難しくなりそうですが)
医療安全、患者安全マターを最優先する医療機関があって、そのルールが自分の考えと合わないならその場所にはいないほうがその人自身も幸せかもしれません。
もっと極端な言説。
ワクチン拒否者であることを誇りに思うDr.
医療関係でワクチン否定の人はalternative medicineとかカイロ系がめだちますね
歴史的経緯。
Chiropractors and Vaccination: A Historical Perspective
そのドクター(MDではなくてDOが多い)のサイトをみるとデトックスをするといって高額なセミナーやサプリをすすめています。DOは米国ではMDと同様に医師として検査・診断・治療ができます(wikipediaによると医師全体の7%)。
ブログ 忘却からの帰還
メモ「カイロプラクティック教育と反ワクチン」
メモ「Edzard Ernst on 補完代替医療の予防接種への態度」
デトックスは日本でも関連商売がさかんですが。
Science Based Pharmacy "The Detox Delusion"
子ども時代のワクチンや、抗菌薬をデトックス、の製品。日本に入っている輸入品は1万円。