Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

黄熱、麻疹、マールブルグ

$
0
0
最近のエボラのアウトブレイクでニュースになっていたスーダンで、黄熱での死亡例も増えているというニュースがありました。ニュースの記事で67例です。

Death toll of Darfur’s yellow fever outbreak reaches 67
11月7日 Sudan Tribune

黄熱が流行している地域で、麻疹も流行。発熱患者が!といったときの混乱ぶりは想像がつきます。

Sudan: 77 Measles Cases Registered in North Darfur 11月6日

ウガンダでは、黄熱とマールブルグ出血熱が同時流行していました。
Double whammy as Yellow Fever outbreak joins Marburg Fever
10月21日

ワクチンがあるものはとてもかぎられています。
ワクチンが開発された感染症は、ワクチンでたくさんの命が失われたり後遺症が残ったりと悲劇をみてきたからです。

黄熱は、ウイルス性出血熱の一つ。
黄疸・出血・蛋白尿が三徴候とされます。「黄熱(yellow fever)」の「黄(yellow)」については、黄疸で患者が黄色くなることに由来。(横浜市衛生研究所の解説)

アフリカや中南米の
流行地へ出かける方には接種が推奨されています。
厚生労働省検疫のホームページはとってもわかりやすい 「翁熱に注意しましょう!」

これまた、蚊にさされることでなる感染症。

昔は「検疫」にいかないと接種できなかったのですが、東京近辺の方なら、現在は国立国際医療研究センターDCCの外来でも予約制で接種ができます。

水曜日の午前中です。

」事前の予防相談受診を希望の際には、できるだけ渡航までに2週間以上の余裕をもって受診の予約をお願いします。」

接種証明書は、黄熱ワクチンの初めての接種の10日後から10年間有効。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles