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Channel: 感染症診療の原則
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腹痛 と その周辺

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今朝のホットな症例であります。

ご本人の承諾のもと(依頼のもと)記事にする次第であります。

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症例1。都内在住、もうすぐ60歳の男性。仕事はコンサルタント。

急性の腹痛が出現し、家族と共にタクシーでC区の病院ERを受診。

最近ダイエット開始。炭水化物は取らないと誓ったばかり。
海外渡航歴:しょっちゅう(先進国が多い)。
動物接触歴:自宅に犬。名はトーマス (そんなこと聞いてない)。
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ぎっくり腰がー、、、といっていたところ、別の案件でERのお世話になりました。
写真は余裕のように見えますが、かなり困った状況でERにたどりつきました。

医師は自分の病状の鑑別を上手にできるのかというと、編集長に関していうかぎり、じぇんじぇんダメだということがわかりました。

主訴は腹痛。

もちろん、ふだん研修医に言っていることを忠実に守らないと信頼を失います。

No アセスメント、No テスト。
(あ、これはスタイン先生の教育パールです)

タクシーの中でうったらしいテキストに書かれていた鑑別は・・・・
便秘、大腸の憩室の問題、すい臓がん。

(写真撮影は付添いのご家族)




画像でちゃんとうつっていたので、診断がついて薬もらって帰宅。
ERの皆さまありがとうございました。

鑑別は外れ。よくERにくる疾患ではありましたが。
正解はまたこんど。

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