Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

続報 宮崎県の麻疹アウトブレイク

$
0
0
園医や校医をされている方もいらっしゃるとおもいます。
子どもや生徒の予防接種/罹患データと同様に、職員の免疫状態の把握が必要だということは今後よりいっそうの関心をもって取り組まれるのではないかとおもいます。

もちろん「麻疹だけ」では不十分ですが。

9月18日の宮崎県のホームページ掲載 麻しん情報

      【予防接種歴】【罹患歴】 
1例目 30歳代 なし   なし 中学校教諭
2例目 30歳代 あり   不明 1例目の同僚(中学校教諭)
3例目 20歳代 不明   不明 1例目の夫
4例目 20歳代 あり   不明 1例目の同僚(中学校教諭)
5例目 30歳代 なし   なし  
6例目 小学生 なし   なし


小学生は1歳と就学時と2回ともワクチン接種機会を逃してしまったんですかね・・・

1期と2期はそれなりの接種率を維持している地域もありますが、
ウイルスがもちこまれると麻疹の場合は感受性者は発症してしまいます。
学校閉鎖や学級閉鎖は、中学はまだしも、小学校や保育園幼稚園ですると保護者が会社を休んだりと、多方面に影響が出ます。
『ワクチン接種をしていない・未罹患の子どもを自宅待機』にする対応も検討されてもよいのだとおもいます(秋田県がやっていました)。

ワクチン接種をしない方針のご家庭には、アウトブレイク時には自宅待機になることについての承諾書を先に書いてもらうなどの工夫も必要かもしれません(米国ではこの方法をとる地域が多いです)。
自宅でプリント学習ですかね・・。

流行している地域では下記のようなアナウンスも重要。

「麻しんが疑われる症状が出現した場合は、医療機関を受診する前に電話連絡を行い、受診の時間等を確認の上、受診するようにしてください。
また、その場合は、できるだけ外出を控えるなど人との接触を避けるようにしてください。」

【文部科学省】
学校における麻しん対策ガイドラインについて

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles