感染症が「増える」とき：ウエスト ナイル ウイルス

今年、「大ブレイク」といわれている米国でのウエストナイル・ウイルス感染症。
テキサスがepi center、といわれています。

以前、米国のepidemiologistと話をしていて「なるほど（怖い）」と思ったのが経済とのリンク。

「サブプライム問題：住宅ロ―ン破綻の余波を受ける住宅市場」

日本からは想像がつきませんが、米国では一戸建てにプールが併設されていたりします。
販売され、そこに人が住めば手入れもされるでしょうが、誰も住まない、管理不十分なプールのところに・・・・です。

どのみちmosquitoes-borneなので、蚊対策が必要です。
元をたつ（増やさない）
殺す、
近寄らないようにする（防虫剤、蚊帳）

"Mosquitoes inherit DEET resistance"(Nature 2010)

えー・・・resistanceですと？

米国FDAInsect Repellent Use and Safety in Children：Don’t Swat Away Insect Repellent Directions

American Mosquito Control Association


日本の専門家はどのような備えをはじめているのでしょうね。

米国ですが、、、Fight the Bite! という啓発ページがCDCのDivision of Vector-Borne Infectious Diseasesサイトにあります。

8割が無症状なので、当然受診をしません。ということは、分母の把握が難しい感染症です。
数字を見る時に注意。

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West Nile epidemic on track to be deadliest ever: CDC（ワシントンポスト　2012年９月12日）

先週の火曜日、9月11日までの時点で把握されているのは全米で2636症例、このうち118例が死亡。
前の週に比べて35％増加。

検査キットが不足しはじめています。今年は通常の８倍の売れ行きとのこと。
Quest Diagnostics

全体で見ると、1405例以上（半数以上）が重症例に分類されており、脳炎や上肢下肢にポリオ様の麻痺症状がでたりしています。重症例の8-10％が死亡。

2003年には9862例の症例と、264例の死亡例が把握されていました。
その前年の2002年は284例。

症状がマイルドな場合は、受診をしませんし、カウントされる症例にはなりません。

ウエストナイル・ウイルスに感染しても８割の人は無症状です。
２割が発熱、頭痛などの症状がでます。
脳神経系で重症化するのは全体の1％とみられています。
治療法はありません。
ヒトヒト感染はしません。
感染した鳥を刺した蚊に刺されることで感染します。
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日本では大雨、台風などで水系の被害を受けやすいので、水の管理や対策というのは、平時から重要な戦略なんだろうとおもいます。

今後欲しいものリスト（調査ツアー用）

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