本当に臨床は奥が深い・・と思わされるEpisode
知人でアメリカの著名な感染症研究者と仕事をしていたN先生。現在は◎島県で活躍中。その彼から
シプロフロキサシンの静注は、一般的にその半減期の短さ(4時間)から、1日2回の投与の記載です。
私自身、各教科書、マニュアルがそのように記載しているのは承知の上で、敢えて1日1回で投与していました。例えばシプロキサン 300mgを2−3バックまとめて1回投与というようにです。実は、大腸菌の椎体炎で、300mg 8時間毎で、breakthrough bacteremiaを生じ、900mg 24時間毎で治療しきった経験がありました。
限られた抗菌薬が、どんどん耐性で無力化されるなか、このような工夫が現場でされている、しかもpK,pD的に如何にも・・的な方向性を持って行われている・・という事は非常に意義深く、また考えさせられた事でした。
彼はEBICに来ても良いCommentをくれます。
写真は北九州の猛者達+LTと・・