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Channel: 感染症診療の原則
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メディアの功罪 プロパガンダと情報修正2

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インターネットで情報をみていて「おおコワイ!」と思うのは、自分が見ていたものは古いバージョンで、それがある時期改訂/修正されて、新しいものとして社会に出回っている時です。

スーパーで牛乳や納豆買う時にも日付をチェックするのですから、より深い思考や決断をするときの情報の鮮度は大事ですよね。

医療においては古〜いガイドラインを元に説明や治療をしたら、たいへんな問題につながるリスク大です。
一般にevidenceの寿命は5年なのだそうですが、自分の分野は当然のことながら、周辺領域や他分野のことについて、常に「自分の情報は古くなっているかもしれない」という謙虚さをもって勉強していかないといけない、わからないことを不用意にコメントしないということも大事だと痛感します。

ですから、逆に「断言系」な情報は(たいていsourceも示されていない)アヤシいなあと思えるわけですが。
ひとつのスクリーニング機能でしょうか。

先の記事で紹介した「ステロイドは怖い」とか「HPVワクチンはあぶねえ」といった”当時の”あるいは”個人的な”意見でのプロパガンダや、古い医療情報は、どのように修正できるのか?と考えてみました。

メディアは、以前書いた事が、今はこのように変更になったので修正記事としてこれを書いています,,,的な事を書くのでしょうか。

ニュースステーションは2002年に終了。すでにありません。久米宏さんがそのあとのメディア活動の中でどのような発言をされているのかはよくしりません。

読売新聞は以前、「40年後にB型肝炎は(母子感染対策事業によって)なくなる」的な記事を書いていましたが、状況が変わったのであのときのあの記事とは違う状況が起きています,,,的な記事を書いてくれませんかね。

学会のガイドライン情報なども、古いものがそのまま上のほうにきたりしますが、閲覧や印刷をするかもしれない人用に「これは旧バージョンであり、参考資料として掲示していますが、現在は妥当性は保障できません。新しいバージョンを必ずご確認ください」といれるほうがいいなあと思いました。

まずは、情報には日付をいれておきましょう。
最近見た中では、小児科学会のHPにある資料に日付がなくて困るものとかありました。

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