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Channel: 感染症診療の原則
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製薬会社大規模イベント

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製薬会社等の営業行為と医療関係者の関係が問われ、様々なルールができています。

研修医の皆さんは、いち医療者としての倫理は大学で習ったでしょうし、入職時あるいは時折々に指導医などから職場のルールを学んでいると思います。学会の指針なども目を通すとよいと思います。

研修担当者・責任者は治験部門などと一緒に新人さん向けの勉強会なども計画されるとよいのではないかと思います。

「ともに考える  医師と製薬会社の適切な関係」医学界新聞 2010年7月26日
製薬協の自主基準のページ

施設ごとの違いとしては、同じ国立系の法人でも、大学と病院では製薬会社との関係・ルールが若干異なっています。

公立病院はもっとも厳しい仕組みを採用しているところが多いですが、研修医は本採用の職員ではないとしても、本採用の公務員と同じ扱いを受けます(外側から見たら同じ職員に見えますしね)。
食事やお弁当のルールまであったりします。必ず職場のルールを確認しましょう。

最近は、感染管理担当看護師も、メーカーとの利益相反にふれるようなインシデントが起きています。
感染管理委員会でも定期的な確認をしたり、ルール作りが必要な時代なのかもしれません。


最近見聞きしたものに、〇〇ワクチン販売〇周年企画が複数ありました。
数百人から千人近いイベントです。ざっくり見積もって数千万円かかるような企画。
都内の大きなホテルに、飛行機や宿泊つきで全国各地の医師が招待され、シンポジウムなどを聞いたということです。
製薬会社が自社製品のプロモーションとしてこのような企画をすることは違法でもなんでもありませんが、関係者の思うところはいろいろです。

飛行機や宿泊の手配をされても、規約上問題にならないのは、私立病院や開業医。
近くの人は自分で電車に乗ってでかけたのでしょう。

お金のかかるイベントを見聞きするたびに、ワクチンもっと安くならないのかなあ、医療者が聞くべき話ならHPなどに動画配信などをしてくれないかなあ、、、と思う週末でした。

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