Unknown diseases （カンボジアとベトナム）

感染症コンシャスな皆さんは、ProMedをブックマークしたり、Twitterでフォローしたりされていることと思います。
英語のニュースは通常の検索でもみつかるのですが、他の言語の場合はその地域の人が「こんな情報があるよ」と間接的に投稿をしてくれないとわからないのが現状です。

現地の人が気づいた→当局が把握あるいはメディアがキャッチ→公的な発表あるいは速報として報道→それが英語だと他の地域にも伝わる、、、といったかんじです。

Unknown Encephalitis（原因不明の脳炎）などはインドでよく報告があがります。
ラボが整っていない地域ですとこういった速報が先に流れます。
ラボのある地域では確認されてからプレスリリースされることが多いです。

今月に入って目をひいたのはカンボジアの原因不明の疾患アウトブレイクです。7月4日付。

Global Alert and Response (GAR)

WHOにはレスポンス部門があります（各国の専門家によって構成）。
Global Outbreak Alert & Response Network


すでにWHOとカンボジア政府が一緒に調査をはじめています。
7歳以下の子ども61人が、急速に進む症状によって既に死亡。
シェリムアップの病院に入院してきたのは、高熱・脳炎・呼吸器症状のある子どもたち。
しかし、血小板や肝機能腎機能は正常。

UNKNOWN DISEASE, HIGH FATALITY, CHILD - CAMBODIA
A ProMED-mail 　http://www.promedmail.org
Date: July 4, 2012 Source: Europa J. Torres

CNNの報道

Mystery illness claims dozens of Cambodian children
CNN 7月6日

WSJの報道

インフルじゃなさそう　Cambodia Outbreak Is Unlikely to Be Influenza　WSJ　7月5日


ベトナムでは原因不明の皮膚病が流行中。ProMedの7月1日速報。

Vietnam skin disease remains a mystery despite int’l help
6月29日