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Channel: 感染症診療の原則
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ワクチン接種施設の質の管理

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6月6日のロイターに、米国ではワクチンの温度管理がちゃんとできてないところがあるという調査の結果をベースにした問題指摘の記事がありました。

ワクチンは、他の医薬品同様、質を維持するための温度管理が大切です。一般に「コールドチェーン」といわれるものです。

日本のように、コンビニエンスストアでお刺身を販売して、安全に食べられるのは、まさに生産地からコンビニエンスストアまでの感染対策や温度管理ができる国ならではなのですが。

途上国、特に熱帯地域でワクチンの品質管理をするのはとてもたいへんです。

まず、冷蔵庫の電気がない。あっても、ときどき(しょっちゅう)停電するような場合。

キャンペーンで接種をするときは、クールボックスにアイスノンなどと一緒にいれてボランティアワーカーさんが山道をのぼっていったり、川をわたったりします。

温度に左右されず保管できるような技術開発も重要になっています。


日本のワクチン接種可能施設が、実際にどのような品質管理をしているのかは、個別に聞かないとわからないと思うのですが、そもそも品質管理の基準を知っているのか守っているのかスタッフは訓練されているのかというミニマムスタンダードをどこで学習しているのでしょうか。

日本語ではみかけないので、おそらくみなさん米国CDCのサイトの資料などで院長先生や部長先生が確認をされているのではないかとおもいます。

Recommendations and Guidelines
Vaccine Storage and Handling


こちらはオーストラリア政府によるガイドライン
National Vaccine Storage Guideline

イギリスNHSのガイドライン
Vaccine cold storage

その他各国、WHOの同様の資料があります。

一般社団法人日本ワクチン産業協会
ワクチンの品質管理について
8-1.予防接種ワクチンの取り扱い

厚生労働省の定期接種の注意事項には詳細はありません。

オランダでは、子どものワクチンは保健センターのようなところでも接種できるし、大人含めて、家庭医でも接種可能だそうですが、医師と看護師、施設の試験・審査制度があります。

トラベルクリニックは現在、医師と看護師が定期的にその資格を更新します(オランダ独自の制度)。
そして、黄熱ワクチンを扱う施設は、施設の審査許可を得る必要があります。
家庭医は、医師とナースが勉強していれば黄熱ワクチン以外は扱えますが、黄熱ワクチンを扱うと決めた場合施設の審査を申請します。

精度管理の仕組みも大切。
The National Coordination Centre for Travellers Health (LCR)

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