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Channel: 感染症診療の原則
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タバコ と 感染症

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日本は昨日、時差によっては今日が「世界禁煙デー」でした。
感染症系の皆さんも、何か職場でとりくまれているでしょうか。

世界の取り組みキャンペーンは、
世界禁煙デー 「たばこ産業の干渉を阻止しよう」


これがですね・・・日本の厚労省のサイトにいくとですね、テーマがうんと腰砕けになって「命を守る政策を!」
となっています。

(--;)・・・これって前提じゃないんですか?
わざわざかかげて「!」マークをつけていうことですか?
なぜ、あえてWHOのテーマをねじまげたんでしょうか。

具体的にするとやらなくちゃいけないからでしょうか。

・・・とてもわかりやすいです。

<主要な実施事項>
○厚生労働大臣メッセージの発表(記念シンポジウムにおいて発表) →平時からやるべき
○閣議における厚生労働大臣発言                 →平時からやるべき
○世界禁煙デー記念シンポジウムの開催(東京及び地方)      →誰向けですか?
○「禁煙週間」実施要綱の策定、周知               
○本週間用ポスターの作成、配布、掲示 (ポスター:[3,453KB])  
○各省庁、地方公共団体、関係団体及び厚生労働省内部部局等に通知し、その趣旨について理解と協力を求める。
○厚生労働省ホームページ等による情報提供

インパクトに欠けます。 どのあたりが「命を守る」なんでしょうか。

<その他の対応>
○厚生労働省内職員へメールにて禁煙の呼びかけ    →ええええ・・・
○健康相談室における禁煙相談の実施         →うわあ・・・・
○禁煙週間中における合同庁舎5号館内でのたばこの自動販売機の停止等 →キャンペーン終わったら再開?

・・・禁煙できる気がしません。

ところで、Twitterで知ったのですが、こんなアプリがあります。「禁煙ったー」

「禁煙開始から〇〇日経過。〇〇〇〇〇円の節約。寿命が〇日〇時間〇分〇秒伸びました」

とおしてえくれるそうです。具体的。オーダーメイドっぽい。


アグネスちゃんでシンポジウムでもいいのですが、、
もう少し楽しげなイベントの方がいいのでは。

禁煙のための薬を出しているファイザーのイベントで、舘ひろし氏は「肺年齢 95才」だったそうです。

肺年齢・・・・「普及事務局」のサイトでは、オンラインで肺年齢を計算できます。次に人間ドッグにいったら計算してみよう。


煙草を吸う人は、呼吸器感染症などでは「不利」・・・ということはわかっていますし、がんのリスクとしても知られています(ってことは結果的に感染症の話も)。

Cigarette Smoking and Invasive Pneumococcal Disease
N Engl J Med 2000; 342:681-689March 9, 2000

Secondhand Smoke and Infectious Disease in Adults: A Global Women's Health Concern
Comment on “Passive Smoking and Tuberculosis”
Arch Intern Med. 2010;170(3):292-293

日本政府のこれまでの取り組み一覧になっています。

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