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Channel: 感染症診療の原則
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にじ色ライフプランニング 

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社会や法律がデフォルトとしていない行動や価値観を選択する人がいたときに、「それは認めないよ!」と罰したり批判するのか、特に不都合がないし、合理的に説明できる規制根拠もないし、、、ということで寛容・共生にいくのかは国によって大きく違います。

例えば「ケッコン」。

日本では、法律婚がデフォルトで、籍を入れない事実婚は、それじたいは可能ですが、法律婚とは異なる扱いをされることがあります。

結婚するかしないか、籍入れるかどうか、姓を同じにするかということは個人の価値観とか判断の問題だと思いますが、子どもを産み育てる際にはいろいろ課題が生じます。

国家試験を終わったばかりの人はご存じかもしれませんが、日本では今、1年に生まれる赤ちゃんは「100万人程度」。これに対して、人工妊娠中絶は平成21年で「226,878人」。その理由として「相手と結婚できないから」というものがあります。(今、なのか、相手が既婚だからなのか、お金がないからなのかは不明)

相手と法律婚をしないで産む選択肢が日本ではとても小さいわけです。

日本は母子家庭の収入が極端に少ないことで知られています。 離婚の後、口約束した養育費も、最初は支払われていても、新しいパートナーや家族ができると払わない男性が多いこともシングルマザーの調査で把握されています。

国によっては裁判所が直接、その男性の給与口座から強制的に養育費を払わせるようにもできます。

『日本における「結婚」へのこだわりと婚外子』



それから、同性どうしのカップル。まず、オランダで2000年12月 同性結婚法が成立。2001年4月1日 同法律、施行。「世界で初めて異性同士の結婚とまったく同じ婚姻制度を採用、海外養子も可能」
写真↓アムステルダム博物館にあったセレブレーションコーナー。




異性間と同じ結婚は制度化しないけれども、その実質は同じようにして、権利を保護しましょう、、というのはパートナーシップ法の考えk多々。

デンマークで1989年5月26日、世界で初めて登録パートナーシップ法が成立、10月1日施行。
1999年10月 フランス議会(下院)が民事連帯契約法(Civil Solidarity Pact Act PACS)を可決。現在、このどちらかの形で同性カップルの法的な権利を異性カップルと同じように保護している国が増えています。
(養子縁組については制限がある場合もあります)

日本はどうなっているのでしょう? 

感染症診療の中では、比較的セクシュアリティの多様性等について学べる機会が多いと思うのですが。具体的なことをあまり医療者は知りません。ソーシャルワーカーさんにふってしまうことが多いということもありますが、この新刊書なども、視野を広げるのに参考になります。

にじ色ライフプランニング入門--ゲイのFPが語る〈暮らし・お金・老後〉太郎次郎社エディタス

「にじ色」は7色ですが、7色に限定ということではなく、多様性をみとめていくための活動の象徴として「レインボーフラッグ」があります。その「虹色」です。
写真はワシントンDCでみかけた垂れ幕。どなたでもウエルカム。かかげているのは、キリスト教の教会です。



上で紹介した、フランスの制度の紹介。

パックス―新しいパートナーシップの形緑風出版


試みている人もいます。

じつはウチ、フランス婚 ~結婚してない、でも家族~モバイルメディアリサーチ

制度疲労の次にくるものはなんでしょうね。

結婚の新しいかたち―フレキシブル結婚の時代 (宝島社新書)宝島社

自分がどうありたいか、ということとは別に、皆が幸せになるための思考回路、ということで勉強になる話題です。

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