MMWRに予防接種のUpdate情報がありました。
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Global Routine Vaccination Coverage, 2010 November 11, 2011 / 60(44);1520-1522
WHOが拡大予防接種プログラム(EPI:Expanded Program on Immunization)をはじめたのは1974年。
これは、ルチンに接種が推奨されるこどものワクチンのユニバーサルアクセスを保証するためです。
当初重視されたのは6種類のワクチンで予防可能な疾患で、「結核・ポリオ・ジフテリア・破傷風・百日咳・麻疹」でした。
1974年当時、世界の新生児のうち、これらをすべて接種できていたのは5%未満。
それが、2005年時点では、DTP(ジフテリア・破傷風・百日咳)の接種率は79%となっています。
しかし、貧しいい国の子どもたちが十分アクセスできていませんでした。
この2005年に、WHOとユニセフはGIVS(Global Immunization Vision and Strategy)を創設。国レベルの予防接種プログラムをつくることによってこどもの感染症を減らし、死亡率を下げることをねらいとしました。
そのゴールのひとつが2010年までにDTPを3回接種する子どもを90%にしようというものです。
2010年には、130か国(67%)の国が「DPT3回、90%接種率」を達成しています。
これは、世界中で生まれた子供の85%が接種をしたとの推定になります。
しかし、3回接種を終えておらず、ジフテリア、破傷風、百日咳のリスクの中にある子もいます。
3回接種を終えられていない子の50%がナイジェリア、インド、コンゴ民主共和国に住んでいます。
DPTは0歳での接種が推奨されています。
この接種率は国の予防接種プログラムのパフォーマンスの評価につかわれ、その後、麻疹ワクチンの接種率がこれに加わりました。
2010年の時点で、生後12か月以内にDPTを3回接種している子どもは世界全体の85%です。
2009年の82%と比較して高くなっています。
2010年はアフリカと東南アジア地域の77%から、西太平洋、ヨーロッパ地域の96%と幅があり、193のWHO加盟国では、67%(130か国)が2010GIVS目標のDPT3回接種率90%以上を達成しています。
30%(59か国)は80%以上の接種率となりました。
世界全体での接種率をみると、BCGは90%、ポリオの3回目は86%、麻疹1回目は85%です。
高くなっているのはヨーロッパ、西太平洋地域、北米です。
2010年末までに、193加盟国中179の国(インドとスーダンの一部を含む)B型肝炎ワクチンがルチンの予防接種プログラムに組み込まれています。
52%(93か国)は最初の1回目の接種を生後24時間以内にしています(これは母子感染を予防するため)
B型肝炎ワクチン3回を接種し終えているのは世界全体で75%(国によって52%〜91%)
Hibワクチンは2010年末までに169か国で導入されており、接種率は世界平均では42%(国によって9%〜92%)となっています。
ロタウイルスと肺炎球菌のワクチン(PCV)が導入されている国はそれぞれ28か国、55か国となっています。
2010年末までに、PCVの接種率が報告できる国は38か国あり、63%(24か国)の接種率は80%を超え、90%を超えている国は45%(17か国)でした。
(Editorialにも詳細があるのでリンク先でよみましょ〜)
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先進国の子どもでも、保護者の都合や考えで接種してもらえていない子どもたちがいます。
米国では、デイケアや就学時に接種証明書が必要になりますが、保護者の信条等で接種辞退をすることも可能になっています。 Mandates and Exemptions
最近ワシントンDCで開かれた公衆衛生のカンファレンスでは、カリフォルニアでは保護者による接種辞退が増えて、子ども全体の「2.3%も」いるということがニュースになっていました。
(日本だとどれくらいでしょうね)
すごく美しいレイアウトの、反ワクチン団体によるExemptionの説明。
National Vaccine Information Center ("national"ですが国の機関ではありません)
State Law & Vaccine Requirements
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Global Routine Vaccination Coverage, 2010 November 11, 2011 / 60(44);1520-1522
WHOが拡大予防接種プログラム(EPI:Expanded Program on Immunization)をはじめたのは1974年。
これは、ルチンに接種が推奨されるこどものワクチンのユニバーサルアクセスを保証するためです。
当初重視されたのは6種類のワクチンで予防可能な疾患で、「結核・ポリオ・ジフテリア・破傷風・百日咳・麻疹」でした。
1974年当時、世界の新生児のうち、これらをすべて接種できていたのは5%未満。
それが、2005年時点では、DTP(ジフテリア・破傷風・百日咳)の接種率は79%となっています。
しかし、貧しいい国の子どもたちが十分アクセスできていませんでした。
この2005年に、WHOとユニセフはGIVS(Global Immunization Vision and Strategy)を創設。国レベルの予防接種プログラムをつくることによってこどもの感染症を減らし、死亡率を下げることをねらいとしました。
そのゴールのひとつが2010年までにDTPを3回接種する子どもを90%にしようというものです。
2010年には、130か国(67%)の国が「DPT3回、90%接種率」を達成しています。
これは、世界中で生まれた子供の85%が接種をしたとの推定になります。
しかし、3回接種を終えておらず、ジフテリア、破傷風、百日咳のリスクの中にある子もいます。
3回接種を終えられていない子の50%がナイジェリア、インド、コンゴ民主共和国に住んでいます。
DPTは0歳での接種が推奨されています。
この接種率は国の予防接種プログラムのパフォーマンスの評価につかわれ、その後、麻疹ワクチンの接種率がこれに加わりました。
2010年の時点で、生後12か月以内にDPTを3回接種している子どもは世界全体の85%です。
2009年の82%と比較して高くなっています。
2010年はアフリカと東南アジア地域の77%から、西太平洋、ヨーロッパ地域の96%と幅があり、193のWHO加盟国では、67%(130か国)が2010GIVS目標のDPT3回接種率90%以上を達成しています。
30%(59か国)は80%以上の接種率となりました。
世界全体での接種率をみると、BCGは90%、ポリオの3回目は86%、麻疹1回目は85%です。
高くなっているのはヨーロッパ、西太平洋地域、北米です。
2010年末までに、193加盟国中179の国(インドとスーダンの一部を含む)B型肝炎ワクチンがルチンの予防接種プログラムに組み込まれています。
52%(93か国)は最初の1回目の接種を生後24時間以内にしています(これは母子感染を予防するため)
B型肝炎ワクチン3回を接種し終えているのは世界全体で75%(国によって52%〜91%)
Hibワクチンは2010年末までに169か国で導入されており、接種率は世界平均では42%(国によって9%〜92%)となっています。
ロタウイルスと肺炎球菌のワクチン(PCV)が導入されている国はそれぞれ28か国、55か国となっています。
2010年末までに、PCVの接種率が報告できる国は38か国あり、63%(24か国)の接種率は80%を超え、90%を超えている国は45%(17か国)でした。
(Editorialにも詳細があるのでリンク先でよみましょ〜)
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先進国の子どもでも、保護者の都合や考えで接種してもらえていない子どもたちがいます。
米国では、デイケアや就学時に接種証明書が必要になりますが、保護者の信条等で接種辞退をすることも可能になっています。 Mandates and Exemptions
最近ワシントンDCで開かれた公衆衛生のカンファレンスでは、カリフォルニアでは保護者による接種辞退が増えて、子ども全体の「2.3%も」いるということがニュースになっていました。
(日本だとどれくらいでしょうね)
すごく美しいレイアウトの、反ワクチン団体によるExemptionの説明。
National Vaccine Information Center ("national"ですが国の機関ではありません)
State Law & Vaccine Requirements