昨日第3回目の会合が開かれた「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」ですが、配布資料や議事録などはこのリンク先のページに掲載されますので、関心あるかたはご確認ください。
各社報道がならんでいます。
2月24日の毎日新聞。
「クローズアップ2012:ポリオ不活化ワクチン、9月導入へ 切り替え、やっと」
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感染症対策の専門家は「国内でのワクチン開発にこだわりすぎた面もある。国としてさまざまな意見をまとめて導入する道筋が描けなかった」と漏らす。検討会内部にも同様の声がある。だが、厚労省結核感染症課の担当者は「結果的には遅れたが、不活化ワクチンが望ましいとして02年から検討を始めていた。諸外国も00年ごろ切り替えており日本が特に遅いわけではない。開発が進まなかっただけだ」と反論している
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このとおりに発言したのか、議事録を読まないとわからないですが。
遅いとおもってないなら、そもそもすすまないですね。
代替選択肢があったのに、その間に感染、発症してしまった人たちは「薬害」ですね。
昨年の文書:厚労省からの依頼で急遽「開発」に取り組む、、、と書かれていますが「急遽開発」も何もIMOVAX POLIO(R)が海外で承認されたのは1982年。昨年の時点で91か国が承認、億単位の実績がありました。
30年ビハインドです。
報道のなかで、一番詳細なレポートは今回もロハスメディカルに。2012年4月24日
「第3回不活化ポリオワクチン検討会 なぜ導入は9月なの?」
続編がさらにあるそうなので、継続して読みたいと思います。
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● それまでに生ワクチンを1回でも受けている人は、残り3回を不活化ワクチンとする。生ワクチンを2回受けている人は、もう受けなくてよい。→ここは世界基準とちがい、日本独自のルール。留学や駐在で証明が必要な場合は追加接種が必要になります。
● 平成24年度末の時点で、ワクチン需要量は367.9万回分+αと考えられている。367.9万という数字は、平成23年度に接種対象だったが受けなかった人と、平成24年度の対象者(秋)の合計=133万人×2回分ちょっと。+αは、春の接種対象者で受けない人が多ければ、そのぶん増えることになる。一方、平成24年度末時点でワクチン供給予定量は、477万回分。
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諸外国のようにデジタルで記録の登録システムが整っていないために、どの地域の何歳にどれくらい需要があるのかとかわかりません。わからないなかで計算するのってたいへんです。
在庫不足等の混乱がおきないことを祈ります。
話をもとにもどしまして・・・・
“国産ワクチンへのこだわり”についてはワクチン産業ビジョン推進委員会の資料や議事録を読むとわかるんですが、なぜだか途中の会議の議事録や速記録がありません。
こういった不透明さやバランスの悪さが「あやしい!」といった不信感につながるので早く公開していただきたいです。
ここにある資料は2008年からですが、、、
これよりまえの2006年4月「ワクチン産業ビジョンの骨子について」がネットにあります。
その4か月後の薬事日報の記事 「【厚労省】ワクチン産業ビジョン案を作成‐国内企業の構造転換訴える」
同じ時期のPhRMAによる意見書 「厚生労働省「ワクチン産業ビジョン」に対するPhRMA 意見書」
翌年2007年10月 ラジオで解説。厚生労働省アワー「ワクチン産業ビジョン」 (厚生労働省医薬食品局血液対策課 倉吉 紘子)
こうした流れはもともとどこからきているのか?
人もいれかわってしまっているのかもしれませんが、平成16年(2004年)に予防接種に関する検討会の第一回を開催。
ワクチンを作る側からの意見 「日本のワクチン開発の活性化のために」
独立行政法人 医薬基盤研究所 「感染症ワクチン開発の将来展望」
それで、日本の今後ですが、、、、
東京医科大学病院 渡航者医療センター濱田先生による解説等にもあるように、かつての日本のワクチン開発技術の栄光を再び、、ということでの国策事業だとしても、現在のマーケット争奪戦や技術戦争の中で勝ち目があるのかどうか。
外資からみた日本のワクチン市場でも書きましたが、日本はシステムじたいが脆弱です。
ACIP的な機関もなければ効果や有害事象を常時モニタリングする専門部署もありません。
開発が遅れに遅れた国産ワクチンですが、、、9月1日から全面、不活化ポリオに切り替えた後に、三種混合(DTP)と不活化ポリオの4種混合のかたちで導入されるとニュースにありました。
30年近い実績のあるIMOVAXと比べると、日本独自で少しだけ臨床試験をやりました・・・なワクチンなので、どのような位置づけになるのでしょうね。まだよくわかりません。
引き続き情報をみていきましょう。
「ポリオワクチン 世界の問題意識は別のところに・・・」ロハスメディカル 2012年2月22日
各社報道がならんでいます。
2月24日の毎日新聞。
「クローズアップ2012:ポリオ不活化ワクチン、9月導入へ 切り替え、やっと」
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感染症対策の専門家は「国内でのワクチン開発にこだわりすぎた面もある。国としてさまざまな意見をまとめて導入する道筋が描けなかった」と漏らす。検討会内部にも同様の声がある。だが、厚労省結核感染症課の担当者は「結果的には遅れたが、不活化ワクチンが望ましいとして02年から検討を始めていた。諸外国も00年ごろ切り替えており日本が特に遅いわけではない。開発が進まなかっただけだ」と反論している
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このとおりに発言したのか、議事録を読まないとわからないですが。
遅いとおもってないなら、そもそもすすまないですね。
代替選択肢があったのに、その間に感染、発症してしまった人たちは「薬害」ですね。
昨年の文書:厚労省からの依頼で急遽「開発」に取り組む、、、と書かれていますが「急遽開発」も何もIMOVAX POLIO(R)が海外で承認されたのは1982年。昨年の時点で91か国が承認、億単位の実績がありました。
30年ビハインドです。
報道のなかで、一番詳細なレポートは今回もロハスメディカルに。2012年4月24日
「第3回不活化ポリオワクチン検討会 なぜ導入は9月なの?」
続編がさらにあるそうなので、継続して読みたいと思います。
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● それまでに生ワクチンを1回でも受けている人は、残り3回を不活化ワクチンとする。生ワクチンを2回受けている人は、もう受けなくてよい。→ここは世界基準とちがい、日本独自のルール。留学や駐在で証明が必要な場合は追加接種が必要になります。
● 平成24年度末の時点で、ワクチン需要量は367.9万回分+αと考えられている。367.9万という数字は、平成23年度に接種対象だったが受けなかった人と、平成24年度の対象者(秋)の合計=133万人×2回分ちょっと。+αは、春の接種対象者で受けない人が多ければ、そのぶん増えることになる。一方、平成24年度末時点でワクチン供給予定量は、477万回分。
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諸外国のようにデジタルで記録の登録システムが整っていないために、どの地域の何歳にどれくらい需要があるのかとかわかりません。わからないなかで計算するのってたいへんです。
在庫不足等の混乱がおきないことを祈ります。
話をもとにもどしまして・・・・
“国産ワクチンへのこだわり”についてはワクチン産業ビジョン推進委員会の資料や議事録を読むとわかるんですが、なぜだか途中の会議の議事録や速記録がありません。
こういった不透明さやバランスの悪さが「あやしい!」といった不信感につながるので早く公開していただきたいです。
ここにある資料は2008年からですが、、、
これよりまえの2006年4月「ワクチン産業ビジョンの骨子について」がネットにあります。
その4か月後の薬事日報の記事 「【厚労省】ワクチン産業ビジョン案を作成‐国内企業の構造転換訴える」
同じ時期のPhRMAによる意見書 「厚生労働省「ワクチン産業ビジョン」に対するPhRMA 意見書」
翌年2007年10月 ラジオで解説。厚生労働省アワー「ワクチン産業ビジョン」 (厚生労働省医薬食品局血液対策課 倉吉 紘子)
こうした流れはもともとどこからきているのか?
人もいれかわってしまっているのかもしれませんが、平成16年(2004年)に予防接種に関する検討会の第一回を開催。
ワクチンを作る側からの意見 「日本のワクチン開発の活性化のために」
独立行政法人 医薬基盤研究所 「感染症ワクチン開発の将来展望」
それで、日本の今後ですが、、、、
東京医科大学病院 渡航者医療センター濱田先生による解説等にもあるように、かつての日本のワクチン開発技術の栄光を再び、、ということでの国策事業だとしても、現在のマーケット争奪戦や技術戦争の中で勝ち目があるのかどうか。
外資からみた日本のワクチン市場でも書きましたが、日本はシステムじたいが脆弱です。
ACIP的な機関もなければ効果や有害事象を常時モニタリングする専門部署もありません。
開発が遅れに遅れた国産ワクチンですが、、、9月1日から全面、不活化ポリオに切り替えた後に、三種混合(DTP)と不活化ポリオの4種混合のかたちで導入されるとニュースにありました。
30年近い実績のあるIMOVAXと比べると、日本独自で少しだけ臨床試験をやりました・・・なワクチンなので、どのような位置づけになるのでしょうね。まだよくわかりません。
引き続き情報をみていきましょう。
「ポリオワクチン 世界の問題意識は別のところに・・・」ロハスメディカル 2012年2月22日