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Channel: 感染症診療の原則
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いつでも、どこでも標準的予防策 Get ready

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「実感が湧かない・・」というのがコロナ症例が出ていない都道府県・自治体の正直な感想だと思います。でも症例に出くわすのは時間の問題です。そのための準備を始めて下さい。特に標準的予防策が徹底していること+いつCOVID-19症例がくるか分からないという認識が最重要ですね。
結核指定病院でない病院の結核見逃し、エイズ拠点病院でない病院でのエイズ見逃し、そして今度は感染症指定病院でない病院でのCOVID-19見逃し、とならないようにする必要があります。
疾患名・微生物名別の病院の区別は公衆衛生をないがしろにし、CDCを作ってこなかった日本の宿痾とも言えます。
直近のNEJMに分娩直前にCOVID-19症例と判明した症例の報告がありました。入院時の胸部写真その他のデータから適切に疑われ、PCRの結果は出ていませんでしたが、入院3日目に無事、児を出産。適切に母児を隔離し第6日目に退院。(ちなみに父も陽性でした。)https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2007605?query=TOC
編集長がConsultationを行う施設でも既に2例の妊産婦の経験をしています。普段から感染管理を適切に行っている施設なので安心して見ていられます。
昨日は「老健施設から繰り返す心不全で入院させたらCOVID-19であった」という相談を受けました。 受ける大学病院側も送る老健施設側もCOVID-19の「こ」の字も意識していなかったので対応に苦慮したようです。もちろん基本は保健所対応ですが、保健所にその余力が残っているかな・・?
タイトル図は教え子の病院に篤志家から贈られたPPE

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