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Channel: 感染症診療の原則
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日本の基幹病院をコロナから守るために必要な軸 その5

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欧州CDCが、2-3週間で(場合により数日で)欧州全域の国がイタリアや中国のように急激な患者の増加に見舞われるとアナウンスした。いかに感染に弱い人々を守り、病院が忙殺・圧倒されないようにするか・・の戦略に移行するようにアドバイスした。
ECDC: COVID-19 not containable, set to overwhelm hospitals

In a stark and urgent COVID-19 risk assessment update today, the European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC) said that, in a few weeks or even days, other countries in the region may face huge surges that mirror those of China and Italy.
It advised countries to quickly shift to mitigation strategies to protect vulnerable people and prevent overwhelmed hospitals.
ECDC: COVID-19 not containable, set to overwhelm hospitalsDoctors in Italy face grim decisions about whom to save.
ECDC: COVID-19 not containable, set to overwhelm hospitalsECDC: COVID-19 not containable, set to overwhelm hospitals

都内、各自治体でも医療資源として、人的、物的に、今日、何が、どこにあり、融通し合えるか・・、どの病院に、どの診療所に重症、軽症例を受け入れられる能力が残っているか・・、今日現在の診療アルゴリズムは・・といった情報をリアルタイムに共有できる仕組みを作ると無駄を減らし被害を減らせるのではないか・・と思います。基幹病院で苦闘する仲間と話すと本当にそう思います。
セファゾリンが足りなかった時、地域全体を見渡し融通しあう仕組みを持っていた国と、どこの誰が独り占めしているのか全く不透明であった国とで現場の混乱に差が出たと感じています。
インフルエンザが大流行している時に典型的なインフルエンザ様症状で来院した症例にインフルエンザの診断キットを用いて診断し、自然に治る若者にタミフルを処方する・・といった医療資源の無駄遣いは避けたいものです。PCRでも抗体検査でも、コロナも流行期に入れば、「自宅で安静に」以外に勧めることがないのに検査する意味などなくなるでしょう。

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