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Channel: 感染症診療の原則
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日本の基幹病院をコロナから守るために必要な軸 その2

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退院基準よりも入院必要性 (PCR陽性=退院不可???)もし市中にコロナ(COVID_19)患者が増えてきたら、写真のように既にクルーズシップからの症例で(福島のほうまで?)一杯になっているコロナ基幹病院にこれ以上入院できなくなるでしょう。 基幹病院が「入院が必要な症例」に集中するためには、元気だがPCR陽性の患者を退院させる必要があるでしょう。現時点でPCR陽性の症例にどの程度感染性があるのかは不明ですから、退院患者を「野に放つ」事は危険ですが、自宅待機Home isolationは高齢者が同居しているなどの状況がなければ容認できるかも知れません。
以下は編集長が今朝、米国のVirologist/Clinician Investigatorと話した内容の一部です。・ウイルスの培養が可能になり、より疫学的な知見が集積すれば、PCR陽性でも「死菌・ウイルスを見ているだけ」、「抗体価が高ければ感染性は低い」といったことも見えてくるかも。・今月末にはVaccineの候補が挙がり、Clinical trialを始められるかも。・Remdesivir(ギレアド社)、Chloroquine(抗マラリア薬)その他の治療薬も有望かも。
---------- 以上
先進国の多くでは、ガフキー陽性結核患者を臨床的・疫学的情報をもとに外来ベースで診療しています。 (日本では平均入院期間は2ヶ月ですが・・) 「臨床的に改善したPCR陽性コロナ患者を自宅に退院させることは、ガフキー陽性結核患者を外来ベースで診ることと同程度に安全」と考える時期が来るかも知れませんね・・。
既に満員で、結核患者の受け入れを拒否しはじめた基幹病院をコロナ禍から開放するのは、「検査PCR > 臨床・疫学」の呪縛からの開放かも知れません。
写真はInternetからhttps://note.com/x_futaba_x/n/nd76a6e6adad8

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