Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

本当にAMR対策に役立つもの (その2)

$
0
0
本康先生の第Ⅱ弾です。彼の心に触れて下さい。

抗菌剤の種類としては、もともとPCが主要ですので、あまり変わりません。
Macrolidesはマイコプラズマが流行すると多くなりますが、確定診断は少なく、Overdiagnosisになっている可能性はあります。LVFXは在宅やどうしても検体がとれないsickな患者さんでは使う傾向にあります。
グラム染色を自院でするようになり、抗菌剤使用割合は減っている印象です。
受診者数が少ないので、大したことは言えませんが。
ST合剤が増えたのは、尿路感染の染色で腸内細菌類と確認できることが理由と思います。
アンチバイオグラムでSTが悪くなると処方数が減っています。
CFDNは継承開業ですので、父の処方傾向を急に変えることは難しく、徐々に消していった経緯があります。
平成23,24年の患者さんを見直してみると、悪くなると困るから広域を使っとこうという印象がありました。
外注の染色が減ったのは、あまりに結果が遅いので嫌になったという経緯もあります。培養だけだと意味不明なこともあり、結局は自分でするのが一番気が休まると言った感じです。
抗菌剤使用例を全例、記録してまとめるようにしてから微生物と臓器を考えるという原則が、さらに身についてきたように思います。
自分のしたCAG,PCIを以前はすべて記録に残していましたが、それと同様の印象です。

省みることは大事です。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles