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Channel: 感染症診療の原則
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ノロウイルスのワクチンの話@NEJM

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感染症を勉強すると、それぞれの病原体の怖さとかキャラ(?)がよくわかり、対策の妥当なラインも見えてきます。

麻疹のように、ワクチンが最も有効で、それ以外対策はなきにひとしい的なものから、
手を洗おうがうがいをいしょうがマスクをしようが、ワクチンしようが一定の流行は防ぎようがないインフルエンザまでいろいろです。

ロタウイルスのワクチンは国内でも販売されましたが、多くの保護者から「ノロウイルスのワクチンはないのか?」と聞かれます。

ないわけではなく、開発途上であります。

NEJMに論文が掲載されたので話題になっています。
Norovirus Vaccine against Experimental Human Norwalk Virus Illness
N Engl J Med 2011; 365:2178-2187December 8, 2011

まだphase 1/phase 2 で、数も小さいので可能性の話ですが。

Norovirus Vaccine Looks Promising in Preliminary Study

Norwalk Virus Vaccine Promises Smoother Sailing

なったことのある人はしみじみとそのつらさが実感できますね。
高齢者が嘔吐の際に誤嚥して死亡したりする例はありますが、ノロウイルス感染が悪化して死亡というようなパターンではありません。

しかし、医療機関や集団施設ではその感染力の強さから大きな問題となります。

ご家族一斉に発症し、入院する場合「ノロわれた部屋」ができたりします。


水平感染ももちろん、医療者にも感染しますし、勤務調整なども課題となります。

1回なったからもうならない!ということでもないため、ワクチンがあればねえ・・と思う人は多いのだと思います。続報が発表されたらまたフォローします。

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