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Channel: 感染症診療の原則
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黄熱ワクチン と その周辺

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中国で(アジアで初、と某記事にありますが)輸入の黄熱病が確認されたそうです。

参考:黄熱について(WHOファクトシート日本語)


中国は検疫を強化し、さらにアンゴラでアウトブレイクしている黄熱対策も支援するとのことです。

China strengthens yellow fever quarantine

輸入感染症といえば、最近は、エボラ、MERS、デング、ジカなどニュース盛りだくさんの注目キーワードであります。

待合室にいる中国から来た人が、ビジネスマン(あるいはバックパッカー)で、来日前は黄熱の流行地にいたんですって!....ということをちゃんと問診で聞き出せるかどうかがカギです。

蚊にさされたかどうか、も重要な質問事項ですが、「いやー覚えてないっすね」と言われることも多々あり、頭の中の鑑別リストの下の方に、国名→CDCのトラベルアラートでのせておくかどうかです。


黄熱といえば、、、小さい頃に伝記などで「野口英世博士」のことを読んだ方もいらっしゃるとおもいます。
日本人がその解明や対策に関わっていた病気ですね。

参考:会津若松市 野口英世の生涯・年表


蚊にさされることが原因ですので、デングやマラリア、ジカと同じようにその対策、備えをしてから出発必要があります。

ワクチンが開発されており、「必ずうってきなさい」という国もあれば、「うってったほうがいいよ」という国もあります。厚生労働省検疫所FORTHで出発前に確認できますし、旅行会社が教えてくれることもあります(その情報が時々正しくないことがあるので最終的にはトラベルクリニック受診の際に確認したほうがいいです)。

黄熱ワクチンは国によって仕組みがちがいます。米国は下記のサイトでさがせます。
Search for Yellow Fever Vaccination Clinics

日本は検疫所(医療機関ではないですがワクチン接種できるのだそうです)、検疫衛生協会(こちらは調べても謎の組織)、あとは検疫所の巡回診療として医療機関の一部がやっている黄熱ワクチン接種の外来があります。

厚労省は、ブラジルのオリンピックに出かける方向けに接種希望がある人は早めに問い合わせをするよう2月からアナウンスをしています

ふつうに卸に出回っていないワクチン、完全予約制なので、接種したほうがいい(必要な)地域に行く方は早めに予約をとりましょう。

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