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Channel: 感染症診療の原則
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San Diego に参りました#3 ID weekでグラム染色の話し

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My toughest cases ― And what I learned from them 「私が経験した最も難しかった症例」
というSessionに参加しました。

どうも編集長は早朝セッションに強いようです。(高齢者の特徴)

大事なPoint#1:グラム染色は大事
・ID weekでもOld schoolは強調しています。
・「今でもグラム染色をやってる、見ているひと、手を挙げて・・」聴衆の2割くらい挙手。
・市中肺炎、COLD、培養緑膿菌。グラム染色:白血球のみ。菌なし。
・演者:これで緑膿菌肺炎とはできない!!
・正解:ヒトメタニューモウイルス
・教訓:
1)グラム染色の白血球数、細菌数が大事
2)ウイルス肺炎を考える
3)原因不明の肺炎が、ほとんどである。

#2:コンサルトを受けた時点での抗菌薬使用数 TNTC
・何しろ抗菌薬をルーチンに大量に使いすぎ!!
・Antibx:TNTC
・ちなみにTNTCはToo Numerical To Count の略です。「多すぎて数えられない」の意

#3:我々は検査やりすぎ。ヒントは既にやられた情報・検査にある。
・CAPの原因:chf, cancer, other (44%は肺炎でなく他の原因)ウイルス性も多い

#4:感染症を治療するのでなくて患者を治療。
・IRS:必要ならば炎症をSHによるコントロール使用。
・感染症は基礎疾患、免疫障害の道に導かれる
・皮疹+免疫不全+血培GNR:依然として皮疹の生検を勧める。菌血症と皮疹は別かも
・今日でもSteroidも大事な治療薬。

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