Quantcast
Channel: 感染症診療の原則
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

ICAAC online 小児感染症 症例検討会 (Session 113)

$
0
0
ICAAC online 小児感染症 症例検討会 (Session 113)

本日も小児感染症です。(師匠から近づくな・・といわれている聖域)
演者・PresenterはHermione Lyall先生(ダブリンから)

#:症例:
基本的には12歳の少女でチアリーダーやってたけど段々、活動低下して、最近はすぐ寝てしまう。
左耳から浸出液、虹彩炎、

#:血液検査等:
Bone age 10 yrs ( chronologic 12.5)
Mild normochromic , normocytic anaemia
HB 10.9 g/dl. WBC 5.0
Platelets 243 (150-430)
ESR 112 mm/hr
IgG 42 (5.4-16.1),
IgM 2.51 (0.5-1.8),
IgA 1.31 (0.7-2.5)
EBV IgM+, IgG+ , EBNA+

#:中枢神経の画像:
白質と灰白質の境界が? 水頭症?


#:髄液所見は
WBC:20でAll mono。蛋白が2グラム!!(2000mg/L)、糖は血清の半分

#:正解は
HIV感染症+EBV感染症
父:HIV陽性、母:HIV陰性

#:Take Home Message
・いつでも説明できないCNS所見を見たら、HIV感染症を疑う
・γグロブリンの増加をみたら、HIV感染症を疑う
・感染経路の不明なHIV感染症がある。

#:編集長のTake Home Message
・これほど無駄な検診を毎年やっているのだからγグロブリンの増加でHIV感染症を調べるRoutine作ると早期発見ができる国になるかも・・

Viewing all articles
Browse latest Browse all 3238

Trending Articles