NEJMの新しい号に市中肺炎の論文が出ました。
「米国の成人で入院が必要になる市中肺炎
(Community-Acquired Pneumonia Requiring Hospitalization among U.S. Adults)」
というタイトルで主に原因微生物の検討です。
方法は「active population-based surveillance」
筆頭著者はS. Jain先生。
流石にCDCの論文ですから、疫学的なMethodology、Laboratory的な技術などはしっかりしてますが、
初心者が読むと誤解するかもな・・
以下、大事な点、気づいた点など・・
・検討した病院はシカゴとナッシュビル(イリノイ州とテネシー州)・・武蔵野日赤のH先生が居たところかな・・
・臨床的な「肺炎の診断基準」は妥当な線でした。
・免疫不全、ICU症例などは外してます。(これだけで肺炎球菌、GNR等の多くがOmitされてるだろうな・・)
・Incidenceは1万人あたり20名強。(妥当な線です)
・胸水を含む様々な検体を培養、PCR、尿中抗原、抗体検査などで調査。
質の悪い痰は却下(これで感度↓↓)
・原因微生物が不明な症例が大多数。
・編集長的には、この図をみた研修医が、「そうか市中肺炎はウイルスが最多原因か、特にRhinovirusが最多原因か・・」などとならないか心配。これは、あくまでも臨床的に肺炎像を呈した症例から検出した微生物であり、原因微生物であるかは??
(編集長的には、細菌性の肺炎が抗菌薬使用後に入院してきてウイルスしか捕まらない・・なんてのも多いかも・・)
・インフルエンザウイルスによる肺炎は80歳以上で2倍に(ワクチンをどぞ!)
・肺炎球菌は65歳以上で5倍に(ワクチンをどぞ!)
・以前に比べて肺炎球菌の肺炎が減っているのは、小児にワクチンが雪巡り成人も二次的に守られているのだろう。(そうです!)
「米国の成人で入院が必要になる市中肺炎
(Community-Acquired Pneumonia Requiring Hospitalization among U.S. Adults)」
というタイトルで主に原因微生物の検討です。
方法は「active population-based surveillance」
筆頭著者はS. Jain先生。
流石にCDCの論文ですから、疫学的なMethodology、Laboratory的な技術などはしっかりしてますが、
初心者が読むと誤解するかもな・・
以下、大事な点、気づいた点など・・
・検討した病院はシカゴとナッシュビル(イリノイ州とテネシー州)・・武蔵野日赤のH先生が居たところかな・・
・臨床的な「肺炎の診断基準」は妥当な線でした。
・免疫不全、ICU症例などは外してます。(これだけで肺炎球菌、GNR等の多くがOmitされてるだろうな・・)
・Incidenceは1万人あたり20名強。(妥当な線です)
・胸水を含む様々な検体を培養、PCR、尿中抗原、抗体検査などで調査。
質の悪い痰は却下(これで感度↓↓)
・原因微生物が不明な症例が大多数。
・編集長的には、この図をみた研修医が、「そうか市中肺炎はウイルスが最多原因か、特にRhinovirusが最多原因か・・」などとならないか心配。これは、あくまでも臨床的に肺炎像を呈した症例から検出した微生物であり、原因微生物であるかは??
(編集長的には、細菌性の肺炎が抗菌薬使用後に入院してきてウイルスしか捕まらない・・なんてのも多いかも・・)
・インフルエンザウイルスによる肺炎は80歳以上で2倍に(ワクチンをどぞ!)
・肺炎球菌は65歳以上で5倍に(ワクチンをどぞ!)
・以前に比べて肺炎球菌の肺炎が減っているのは、小児にワクチンが雪巡り成人も二次的に守られているのだろう。(そうです!)