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米国とドイツの医療システムについての論文

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米国とドイツの医療システムについての論文

昨日、父を老人ホームに入所させた編集長に「米国とドイツの医療システムについての論文」を掲載したNEJMの最新号が届きました。普段ならばAttentionしないその論文は・・

#1:老人ホームにおけるホスピスケアの増加で米国の医療費が増大
Hospice Care in Nursing Homes
N Engl J Med 2015;372:1823-31

「より多くの老人ホームがホスピスとして機能するようにMedicareの仕組みと変えたら、医療費が更に増えた事についての考察」でした。

「ホスピスとしての機能を増やせば、高額なICU治療や化学療法を減らして医療費を削減できる・・?」と期待されていましたが思うように医療費を抑制できませんでした。逆に一人の故人あたり6800ドル余計に医療費がかかりました。その理由は・・

#:より多くの高齢者をRecruitするIncentive
・ホスピスとしての経費をMedicareが出すのですから、癌などなくても痴呆などでも入所させる経済的な動機が生まれた。

#:出来高制度による問題
・出来高制度があると病院へ入院させるIncentiveが生まれてしまう・・

#:余命が予測できない。
・癌であれば余命を比較的「定量化」できるのですが痴呆などでは難しい・・
・当然、非常に長い間のホスピスケアを提供する事になる

#2:ドイツの専門医と一般医
・大体、一般医が4割、専門医が6割。
・外来は一般医、入院は専門医的なすみわけ
・そこに新しく「外来ケアを提供する専門医」の仕組みを追加・・
・果たして、その成果は如何に・・こうご期待・・

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