6年ほどまえに編集長がBlogで書いた事は以下のとおり
「グラム染色で結核菌発見」
「ベテランの技というのは、いつの世も気持ちがよい、素晴らしい・・と感心させられます。特に「名人芸」を好む、我が国ではとくにそうなのではないでしょうか?かく言う私もその一人です。
さて、最近「ウーム」と唸らされた技は「グラム染色で結核菌発見」というグラム染色のウラワザです。ひょろ長いグラム陽性桿菌が見えて、焦点深度を少し上下(前後)にずらすと結核菌の分厚い脂肪の衣の部分が見えて透明に抜ける・・というものです。「年に1度は経験・・」という都立K病院臨床検査科のS氏。サスガ!」
これが、今回は編集長が毎月伺うA中央病院でも起きたのです。
高齢者の市中肺炎、癌の転移にステロイド・・といったBackgroundでした。
ここで単純にLVFXやCTRXといったら研修病院の名前が泣くでしょうが、そこはA中央病院、グラム染色をやりました。そしたら細菌室のベテラン技師が
「焦点深度を少し上下(前後)にずらすと結核菌の分厚い脂肪の衣の部分が見えて透明に抜ける」
現象を発見。見事に診断しました。
改めてグラム染色のPowerを思い知りました。グラム染色はCAPの診療にImpactを与えない・・などという人々に聞かせたい・・
(写真はGPRとして染まったTB)