年度末です。4月からの新しいことは、3月末にばんばか通知類が流れてくるのでありますが、超下流とか、流れの外にいると、全く情報がわかりません。連絡が金曜日の17時すぎだと、土日はどうするんで!?な状況になったりすることもあります。
「そういえば○○はどうなったんだろう?」な確認事項をする3月後半でありますが、そのひとつがHPVワクチンです。
調査がまとまって専門家の話し合いがあって、そこで元の状況に戻るのか(通常の状態にもどる)
はたまた日本だけ独自の道をいくのか(とは思いませんが・・・)
厚生労働省のHPVワクチンのページには、相談電話の番号、相談対応医療機関リスト公開などがならんでおり、調査結果等をもとに会議の予定。
あまりメディア情報はみかけなくなりましたが、
日経新聞 2014年11月
「子宮頸がんワクチンの副反応、新病態の可能性も 」
「HPVワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」を提唱しているのは東京医科大学医学総合研究所の西岡久寿樹所長。
ご関係の診療所ではHPVワクチン接種をしているので、全否定しているということではないようですが
m3 2014年12月
「HPVワクチン、積極的に打つべき」、高久氏 副反応への体制整備求める、日医、医学会合同シンポ開催
ずいぶん大きな案件になったな的な印象でありますが。
医療関係者のところで扱う事実ベースのことでは、元の接種勧奨状態にもどるんではないですか?と理解できます。
関心をもっているところが違うのだとおもいますが、自分でよくわからない場合は専門家が実際にはどのようにしているのかという話も参考になります。
「HPVワクチンについて 副作用と言われるものがこれなら、私は自信を持って娘に打たせます」
「子宮頸がんワクチンは本当に危険なのか」
知り合いの先生は息子にも自分(おじさん)にもうっていたり。
次に、2015年になってからの記事。
毎日新聞2月9日
「子宮頸がんワクチン:接種対象7万人を追跡調査…名古屋市」
"いまだ明確でない接種と副作用の因果関係の解明につながると期待されている。"
この手法ではわかりませんよ・・・記者だいじょうぶか。
"市内で接種したのは約5万人と見られる。しかし特定が難しいため、当時中高生で接種の対象となった市内在住の女性約7万人全員に調査票を郵送することにした"
リコールバイアスもありますし、とった数字の考察やその精度については困難が待っています。
同じく毎日新聞 2月20日 「子宮頸がん:ワクチン普及団体 製薬会社の支援、未公表」
この団体の動向は予防接種全体の信用に関わってくるので、誠実に対応をしていただきたいですね。
予防接種や他のワクチンをネガティブ情報のまきぞえにしないために。
せっかくですから、毎日新聞は、お弁当つきセミナーに参加した記者(が書いた記事)、団体の支援で海外の学会にいったメディア(と書いた記事)のリストも取材したらいいのではないかとおもいます。
さて。海外の話。
2014年12月10日 米国FDA承認となった9価HPVワクチンですが、2015年2月19日にNew England Journal of Medicineに臨床試験の詳細報告が掲載されれました。
「4価じゃたりない!」といっていた人たちは日本でも9価を導入するアドボケイターになってくれるのではないかとおもいます。
9価にすることで、より多くのタイプをカバーするわけですが、もともとHPV16型をなんとかせねば・・・はあったものの、次にくるのが18型の国ばかりではなかったので、これで汎用性は広がりました(あとは値段が下がれば)。
値段がいくらかわかりませんが、全面的に切り替わって行くのか、そもそも接種率が低い米国はこれで解決しない問題があるとか、いろいろネットでもコメントが続いています。
すでにGAVIで途上国に導入する際には1本あたり5ドルになっています(がんばっている評価と、そもそもいくらか的不信と入り交じる)
9価は日本で導入されるのかは知らないのですが、輸入で取り寄せはできるようになるので、大手のトラベルクリニック等では接種できるようになるのではないかとおもいます。
2月に入って、カナダでは新聞記事をめぐっての話題。
Toronto Starに掲載されたHPVワクチンの記事が約2週間後に削除となった、という話です。
The Gardasil Girls: How Toronto Star story on young women hurt public trust in vaccine
How the Toronto Star massively botched a story about the HPV vaccine ― and corrected the record
Toronto Star Gardasil Story Pulled From Paper's Website: Publisher's Note
Why did Toronto Star unpublish front-page anti-HPV vaccine story
http://globalnews.ca/news/1825017/toronto-star-did-not-give-proper-weight-to-science-in-hpv-vaccine-article-public-editor/
「それはおかしいんじゃないか?」という指摘がネットで話題になったりメールで直接届くことにインパクトのある時代。
逆に言うと、黙っていると消極的承認、異論無し的にもなる時代。
(騒いだもの勝ち)→ぎゃんぎゃん言う人が正しいというわけではない・・ともいう。
ちなみにカナダで話題になっているのはGardasil、日本で先に販売され接種数が多いのは2価のCervarixです。
(巷でいわれている総称としての「HPVワクチン」「子宮頸がんワクチン」という名前のワクチン/製品じたいはそもそも存在しません・・・)
3月に入って、関係者は目を通すべき資料が2つ。
英国の資料 3月13日 Public Health UK
Human papillomavirus (HPV) immunisation programme review: 2008 to 2014
少し遅れてでたオーストラリアの資料
Evaluation of the National HPV Vaccination Program - Final Report
「そういえば○○はどうなったんだろう?」な確認事項をする3月後半でありますが、そのひとつがHPVワクチンです。
調査がまとまって専門家の話し合いがあって、そこで元の状況に戻るのか(通常の状態にもどる)
はたまた日本だけ独自の道をいくのか(とは思いませんが・・・)
厚生労働省のHPVワクチンのページには、相談電話の番号、相談対応医療機関リスト公開などがならんでおり、調査結果等をもとに会議の予定。
あまりメディア情報はみかけなくなりましたが、
日経新聞 2014年11月
「子宮頸がんワクチンの副反応、新病態の可能性も 」
「HPVワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」を提唱しているのは東京医科大学医学総合研究所の西岡久寿樹所長。
ご関係の診療所ではHPVワクチン接種をしているので、全否定しているということではないようですが
m3 2014年12月
「HPVワクチン、積極的に打つべき」、高久氏 副反応への体制整備求める、日医、医学会合同シンポ開催
ずいぶん大きな案件になったな的な印象でありますが。
医療関係者のところで扱う事実ベースのことでは、元の接種勧奨状態にもどるんではないですか?と理解できます。
関心をもっているところが違うのだとおもいますが、自分でよくわからない場合は専門家が実際にはどのようにしているのかという話も参考になります。
「HPVワクチンについて 副作用と言われるものがこれなら、私は自信を持って娘に打たせます」
「子宮頸がんワクチンは本当に危険なのか」
知り合いの先生は息子にも自分(おじさん)にもうっていたり。
次に、2015年になってからの記事。
毎日新聞2月9日
「子宮頸がんワクチン:接種対象7万人を追跡調査…名古屋市」
"いまだ明確でない接種と副作用の因果関係の解明につながると期待されている。"
この手法ではわかりませんよ・・・記者だいじょうぶか。
"市内で接種したのは約5万人と見られる。しかし特定が難しいため、当時中高生で接種の対象となった市内在住の女性約7万人全員に調査票を郵送することにした"
リコールバイアスもありますし、とった数字の考察やその精度については困難が待っています。
同じく毎日新聞 2月20日 「子宮頸がん:ワクチン普及団体 製薬会社の支援、未公表」
この団体の動向は予防接種全体の信用に関わってくるので、誠実に対応をしていただきたいですね。
予防接種や他のワクチンをネガティブ情報のまきぞえにしないために。
せっかくですから、毎日新聞は、お弁当つきセミナーに参加した記者(が書いた記事)、団体の支援で海外の学会にいったメディア(と書いた記事)のリストも取材したらいいのではないかとおもいます。
さて。海外の話。
2014年12月10日 米国FDA承認となった9価HPVワクチンですが、2015年2月19日にNew England Journal of Medicineに臨床試験の詳細報告が掲載されれました。
「4価じゃたりない!」といっていた人たちは日本でも9価を導入するアドボケイターになってくれるのではないかとおもいます。
9価にすることで、より多くのタイプをカバーするわけですが、もともとHPV16型をなんとかせねば・・・はあったものの、次にくるのが18型の国ばかりではなかったので、これで汎用性は広がりました(あとは値段が下がれば)。
値段がいくらかわかりませんが、全面的に切り替わって行くのか、そもそも接種率が低い米国はこれで解決しない問題があるとか、いろいろネットでもコメントが続いています。
すでにGAVIで途上国に導入する際には1本あたり5ドルになっています(がんばっている評価と、そもそもいくらか的不信と入り交じる)
9価は日本で導入されるのかは知らないのですが、輸入で取り寄せはできるようになるので、大手のトラベルクリニック等では接種できるようになるのではないかとおもいます。
2月に入って、カナダでは新聞記事をめぐっての話題。
Toronto Starに掲載されたHPVワクチンの記事が約2週間後に削除となった、という話です。
The Gardasil Girls: How Toronto Star story on young women hurt public trust in vaccine
How the Toronto Star massively botched a story about the HPV vaccine ― and corrected the record
Toronto Star Gardasil Story Pulled From Paper's Website: Publisher's Note
Why did Toronto Star unpublish front-page anti-HPV vaccine story
http://globalnews.ca/news/1825017/toronto-star-did-not-give-proper-weight-to-science-in-hpv-vaccine-article-public-editor/
「それはおかしいんじゃないか?」という指摘がネットで話題になったりメールで直接届くことにインパクトのある時代。
逆に言うと、黙っていると消極的承認、異論無し的にもなる時代。
(騒いだもの勝ち)→ぎゃんぎゃん言う人が正しいというわけではない・・ともいう。
ちなみにカナダで話題になっているのはGardasil、日本で先に販売され接種数が多いのは2価のCervarixです。
(巷でいわれている総称としての「HPVワクチン」「子宮頸がんワクチン」という名前のワクチン/製品じたいはそもそも存在しません・・・)
3月に入って、関係者は目を通すべき資料が2つ。
英国の資料 3月13日 Public Health UK
Human papillomavirus (HPV) immunisation programme review: 2008 to 2014
少し遅れてでたオーストラリアの資料
Evaluation of the National HPV Vaccination Program - Final Report