体験から学ぶエボラウイルス感染者の診療とケア

エボラ対策の最前線に人を送り込む限り、本国はその受け入れの備えを必要とします。

米国はすでに4人の本国搬送をしています。最初の2例はすでに回復して退院。この2例と4例目はアトランタのエモリー大学病院が受け入れてます。
3例目はネブラスカ州の病院です。

そして、ワシントンDCでひらかれていたICAACでは、エモリー大学の経験が共有されています。

英国は特定の病院に集約する形で設備やマンパワーの質を維持し、他の負荷を下げています。
日本は必ずしも専門家がいるわけではない指定の施設が受け入れ準備をしています。それは44もあり、その緊張や準備を続けなくてはいけないとなるとかなりの負荷です。

いまはアフリカは遠いし、日本にはまず入ってこないだろうと多くの関係者が考えているかもしれませんが、西アフリカにたくさんの本国人がいる中国、ベトナム、フィリピンなどアジアの国や空港でうたがい例が発生したら、メディア含めて大きな騒動になることも想像できます。いまはデングに関心がいってるとしても。
（機内の接触者リストに日本人が入ってくることも想像できます）

国によって対策はことなっており、
米国はどこでも適切に対応できるという前提で英国や日本のような体制をとっていません。

しかし、CDCガイドライン以上に過剰に対策を取る姿が報道されたりしたことから、医療者からも疑念が指摘されたり、興味深く経緯をながめているところです。


""We have the unit so we used it, and we used the negative pressure for the first day, but then turned it off," Dr. Mehta said, describing the successful treatment of the first 2 aid workers infected in Liberia who were airlifted in August to the Atlanta facility."

さらに、検査室の担当者、検体搬送の課題などの経験が報告されていてとても学べる記事です。
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Lessons on Ebola Preparedness From the US and Canada



医療機関でどのような備えをすれば良いかは、国立国際医療研究センターの加藤先生の研究班の成果物やe-learningで学べます。
これらが、自分の施設で運用する時にどうなのか？は、机上訓練を関係者とするなかでつめることができます。

関係者の関心が高いうちに研修会などが行われるとよいですね。