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Channel: 感染症診療の原則
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今回のエボラ情報の中で一番疑問だった症例

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いろいろな質問を受ける昨今ですが。

細かいことは解明されてないながらも、
コウモリが媒介してそうで、ブッシュミート捕獲を生業としてる人、葬儀で遺体に触ることでのリスクが一般市民の感染リスクであること。
(日本や先進国では広がらないよね、はここから理解されます)

流行地では手を洗うために組んでいた水瓶にコウモリのオシッコが…
という環境だったりします。
高熱が出ても、よくあるマラリアだわきっと…と多くの人が考えます。



体調不良になった時点での患者の血液や体液に直接触れたり粘膜や傷にそれが曝露するというもっとも高いリスクのあるのは医療者。

でも、渡航歴や症状などで予防に必要な対応もでき(できるはず)、手洗いが簡単な先進国と途上国の医療者のリスクはそもそも全然違います。

このあたりはシンプルな説明です。

ひとつだけわからなかったのは、なぜナイジェリアのラゴスの空港で患者がクラッシュし、搬送先の病院で5日後に亡くなり、そのプロセスで医療者に感染してしまったのか?でした。たくさんの曝露者がでています。

しかし、この記事でわかることがあります。

青木編集長の原則の講義でも出てくる話ですが、お熱が出る、しーあーるなんとかがあがるということだけでなく、メンタルにおかしくないか?変な行動じゃないか?ということがあるわけです。

この時点での嘔吐や下痢など体液のウイルスは多いわけです。

エボラの自然経過として、発症して10日前後で亡くなっているケースが多いので、この事例でも到着時間体調不良なら搭乗時に体調がわるかったはずだ、と考え…

上の記事のリンクの内容が事実なら、なるほどです。

ちなみに、感染症が疑われる体調不良者は本来飛行機に乗れません。
機長は断ることができるんですね。



麻疹や水疱瘡まっさかりのお子さんを連れて、「仕事があるからこの便で帰りたいんですっ!」と叫んでも、乗せてもらえません。

もしエアラインや空港スタッフが気づけば確認をされたと思います。

となると、拡大を止める、とくに飛行機を経由して海外に広げないためには、到着の検疫よりも(だけでなく)出発時のスクリーニングが重要になるのでは?と思いました。

この件は疑問も多く問い合わせをしたので、もう少し詳細な情報も得ているのですが、公開されている範囲で紹介して見ました。


輸入感染症への備えを、今一度ICTスタッフと確認をしておきましょう。



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