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Channel: 感染症診療の原則
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梅毒血清反応 もういちど・・

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梅毒血清検査の伝統的な方法は・・
最初に非トレポネーマ検査 >> 陽性ならば偽陽性を除くため >>トレポネーマ検査で真の陽性と確認。

しかし施設によっては最初から自動トレポネーマ検査を施行して、陽性ならば非トレポネーマ検査を施行・・という逆の方法を採用するようになった。

ここで問題なのは「自動トレポネーマ検査:陽性 + 非トレポネーマ検査:陰性」という組み合わせが少なからず出現した事。

そこでCDCは5カ所の検査施設を使った調査を施行。結果は・・

「自動トレポネーマ検査が陽性例の半分が非トレポネーマ検査で陰性」という事実。このような症例で”自動ではない”トレポネーマ検査(例:Treponema pallidum particle agglutination (TP-PA)を用いると30%が診断確定不可というもの。
恐らく、このTP-PAなどで診断不可とされたものは活動性の梅毒は無い・・と考えて良い。

もちろん非トレポネーマ検査が陽性ならば過去あるいは現在の感染を示します。

文献:
Discordant results from reverse sequence syphilis screening - five laboratories, United States, 2006-2010.
MMWR 2011;60(5):133-137.

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