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Channel: 感染症診療の原則
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米国2例目のMERS-CoV症例

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思えば、あれだけSARS症例はいたのに、当時米国ではゼロだったんですよね。

それでも、SARSを転機に感染症対策はWHOから最前線の医療現場、公衆衛生まで大きく変わったのですが(変われないところもある…)

今回のMERS症例報告は、1例目がサウジアラビアの病院で働いていた医療従事者、2例目はサウジアラビアの医療従事者で、疫学的リンクなし。

地域の病院で最初から、MERSの可能性を考えてスタンダードプリコーションはもちろん陰圧室対応されていた、とのことです。
サウジアラビアというキーワードがきけていて、医療関係者で、呼吸器症状があって…ですので、関連情報を知っていたらそう慌てることはないな、とわかります。

メディア対応も美しく、どの病院、DOHも、リスコミのフォーマットどおりに情報を資料に並べていて、日本の医療機関や行政にとっても参考になります。

フロリダ州 5月12日 発表資料

前回も今回も、症例はロンドン乗り継ぎをしているため、英国はいつ頃どの便だったのか、そして、心配があったらどこにいえばよいのかの連絡先も明記して早々に発表。

今回はヒースロー空港、Saudi Airlines flight 113 、Jeddah からLondon。
英国人の乗客はなし。
5月12日 Public Health England

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