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Channel: 感染症診療の原則
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アウトブレイク情報 と その周辺

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ただ事象やリスクだけ書くと、対応がわからない不安と合わせて過剰な恐怖を生みます。

そして、そういった不安定な心理は思考にも影響し、しなくていい対応ミスや判断ミスにもつながる、、というのがリスク・コミュニケーション、クライシス・コミュニケーションの基本編で学ぶことです。

○○が発生!←このびっくりマークの乱用も×。

気をつけよう、注意しよう、もなんのことだか伝わらないので×。

ちゃんと、しっかり、も意味不明。

手を洗って欲しいなら、どのタイミングでどのようにやるのか?が必要な情報です。

action levelで伝えましょう、が原則。

ギニアでのエボラウイルス感染症がニュースになっていますが、日本から支援に行く人からの報告もいずれあるかもしれませんね。

昔、日本チームの一員として流行地に出かけた医科研の岩本愛吉先生の報告会での長靴の話、臨時のP4テントの話、内戦や経済活動が感染症流行に及ぼす影響などがたいへん参考になりました。

エボラ出血熱で、具体的に何をしているのか

ところで、致死率はアウトブレイク(ウイルスの型)でも20-90%と差があります。調査で分母を大きく取ると小さくなりますし、検査診断なのか疑いも含むのかの分子情報によってもかわってきます。

Bundibugyo ebolavirus (BDBV)
Zaire ebolavirus (EBOV)
Reston ebolavirus (RESTV)
Sudan ebolavirus (SUDV)
Taï Forest ebolavirus (TAFV)


こういったアウトブレイク情報は報道される前から限られた関係者の間では共有されています。
先日来日された米国CDCのマイクベル先生からうかがった話の中では、回復した患者さんのお話が心に残りました。

家族を含め周囲には亡くなった人もいる。村人は恐怖でその人の帰村を嫌がる場合がある。
仕事や家、家族や友人とのつながりを失いその人はその後どう生きて行くのか、のサポートも必要なになる……

ウイルスや疫学の専門家だけでは解決しない問題があるわけですね。

回復した後、どれくらい周囲に感染の可能性があるのだろう、を調べて、想像以上に長いことを知りました。

WHO 2014年3月の情報のページより
Men who have recovered from the disease can still transmit the virus through their semen for up to 7 weeks after recovery from illness.

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