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Channel: 感染症診療の原則
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腎移植とCMVとその周辺

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腎移植とCMVとその周辺です。

抗CMV薬も、それなりのものが出て参りましたが、依然として腎移植後の免疫低下に伴うCMV感染症の診断・予見についてはウイルス量など、微生物そのものを見てPreemptive、EmpiricalなActionをとるという世界を越える良いものがありません。

そこで考えられたのが、CMVそのものや、そのDNAを測定するよりも、CMVに対する免疫応答を見て、それによってCMV事件を予見、更には、Preemptiveに叩く・・といったアイデアが出たようです。

今まで、微生物の動きを免疫反応で見る・・というアイデアは編集長的な臨床現場では潜在性結核でしかなかったですね。
いわゆるクアンティフェロン=リンパ球を捕まえて「おまえ以前に結核にあった事があるならばIFN-gammaを出せ」といった検査。

これに類する事をCMVでやろう、即ち「hCMV-specific T-cell response」を測定出来ないか・・というアイデアです。
「おまえ、CMVに対して免疫反応しめす気概があんならIFN-gammaを出せ」です。
CMVクアンティフェロン陽性ならばCMV Diseaseは出にくい・・?

ご興味のある方を下記の文献をどぞ。
同様の研究はICAACのLiterature Reviewでも紹介されてました。

Lúcia M1, Crespo E, Cruzado JM, Grinyó JM, Bestard O.
Human CMV-specific T-cell responses in kidney transplantation; towards changing current risk-stratification paradigm.
Transpl Int. 2014 Mar 15.
PMID: 24629072

(写真:駒込病院 若手医師らとサヨナラPhoto Session)

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