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Channel: 感染症診療の原則
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医療現場で働く人とワクチン@2011年11月25日 MMWR

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MMWRにHBVワクチンの推奨Updateの話が載るよということはCDCの人からきいていましたが。
ちょうどブログの連載記事のタイミングに重なりました。

Immunization of Health-Care Personnel
Recommendations of the Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP)

Recommendations and Reports 

November 25, 2011 / 60(RR07);1-45


2009年の米国での急性B型肝炎は、報告数が3371件で、これを国レベルで考えると、1年で約38000例の急性B型肝炎が発生していると推定されます。

2007年の急性B型肝炎症例の報告は4519例であり、40%が入院、死亡は1.5%でした。

B型肝炎ウイルス感染は慢性化することがあり、米国には現在80万〜140万人の慢性B型肝炎の人がいると考えられ、感染の拡大にもつながっています。

米国でB型肝炎ワクチンが使用できるようになったのは1981年で、10年後には乳幼児のルチンワクチンに位置付けられました。

1990−2009年で比較すると、新規のHBV感染率は84%減少。
10万人あたり8.5だったのが1.1になりました。

特に、ルチン接種世代の19歳以下では98%減少となっています。

乳幼児と思春期層での接種率は高いものの(91.8%:19−35か月、91.6%:13−17歳)、成人で41.8%(2009年)にとどまっています。

・・・・減ったからもうワクチンいらないよということではありません。
引き続き推奨されています。


効果、持続期間の説明、40歳前とそのあとで免疫の付き方に差がある(数字)とか、抗体が上がらない人への次の対応とか、文献も並んでいるので勉強になります。

感染管理担当の人は読んでおくとよい資料。

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