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Channel: 感染症診療の原則
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編集長のランチと抗菌薬の類似性

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ICAACOnlineの学び、続いております。
以前としてAzoleのPharmacologyでがす。

AzoleのpDは基本的に投与量依存性なので、一般的には有効性の指標としてAUC/micなどが用いられてきたのですが、臨床現場でこのAUC/micが愛されているのを編集長、ついぞ見た事がありません。なぜ、それはDifficultだからです。計算が、測定が・・

さて、代替案として極めて臨床的に有用な指標として出てきたのがTroughレベルであります。
これならば簡単に測定できるし既に支持する論文も出てきている・・

Neely M, Rushing T, Kovacs A, Jelliffe R, Hoffman J.
Voriconazole pharmacokinetics and pharmacodynamics in children.
Clin Infect Dis. 2010 Jan 1;50(1):27-36.PMID: 19951112

Drusano GL.
How many steps along the path is too far?
Clin Infect Dis. 2010 Jan 1;50(1):37-9.PMID: 19951111

まあ、こういった事で投与量と血中濃度がLinearな関係でないVoriconazoleは工夫して・・といった話しでございます。

さて、ここからがタイトル「編集長のランチと抗菌薬の類似性」の説明なのですが・・
編集長は研修医時代、極めて質素な生活をしておりまして昼はいつもツナとジャムの2種類のサンドイッチでした。Fellow仲間のRayにからかわれたものです。

Ray:眞、よく同じサンドイッチで飽きないな・・
編集長:そんな事ない、今日がツナ→ジャムと食べたら、明日はジャム→ツナと順番を変えてる。極めてVarietyに富んだLunchなのだ。
Ray:oh poor makoto (Poorの意味は2重です)

抗菌薬の新しいMoleculeなど出来るとすぐに、実際にはありもしないMoleculeが3D でPatent取られてしまい・・など冬の状況が続く抗菌薬の開発が、いよいよ限界点に来て、ICAACの発表も新しい抗菌薬SectionはEmpty。

そこで残されたβラクタム剤はSlow infusion VS 頻回投与 など、限られた抗菌薬の使い回し的検討が増加しているようです。

「Slow infusion VS 頻回投与」と「ツナ→ジャム」の類似性の話しでした。

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