まだ2012年のICAACDVDの学びをやっている編集長です。本日は
#1:なぜVCM(グラム陽性球菌が主なスペクトラム)でもCDI(偽膜性腸炎)再発があるのか?
回答:VCMも、しっかりとNormal Floraを乱すから。
#2:なぜCDIの再発率は一般に20%程度と低めなのか?
回答:腸管のNormal Flora快復力が強いから。
#3:CDIの再発予測リスク因子は
回答:高齢、腎機能障害、抗菌薬使用、C.diffの危険な株BI/NAP1/027。このうち高齢と腎機能障害は手を付けられない。抗菌薬の適正使用、危険な種類の株の広がりを押さえよう。
#4:病態生理の理解や治療法に進歩はないのか?
回答:ありやす。
1)monoclonal Antibodyがネズミでは効いた。(NEJM 2012;362:197-)
2)VCMもMetronidazoleもC.diffを減らす効果は強い。(10^8→10^2以下にすぐになる)
3)でも正常Floraの代表、B.fragilisの減少も強い。B.fragilisへの影響が少ないのがFidaxomicin(フィダキソマイシン)だから再発率が低めなのね・・
(写真:Moldovaの食堂で出てきた美味な肉類。でも注文>配膳までの時間は長〜〜い)