セレウスと免疫と報道　と　その周辺

免疫って何？な方にはこちらの子供向け絵本。

からだをまもる免疫のふしぎ羊土社

がんセンターにどのような患者さんがいて、患者さんたちを守るために医師がどのような視線で取り組んでいるかを学びたい人にはこれ。

がん患者の感染症診療マニュアル南山堂

もっとがっつりとか「免疫不全」まで語りたくなったらはこちら。

病院内/免疫不全関連感染症診療の考え方と進め方 (IDATEN感染症セミナー)医学書院

院内感染を減らすためには、手間やお金がかかります。
ゴミ処理代含めてディスポ製品をふんだんにつかう、ナースや医師が手洗いをしやすい環境づくり（手洗い場所を増やす）、手を洗う時間を惜しまなくていいようにスタッフを増員する予算を病院に提供する、医療機関の病室は個室をデフォルトにする。。。。などを社説（会社をあげて）の中で提案をしながら支援していただけるとありがたいです。

報道一覧

47ニュース　セレウス菌に院内感染の２人死亡　国立がんセンター

NHK　セレウス菌感染で入院患者２人死亡

MSN産経　セレウス菌感染の２人死亡　国立がんセンター

時事　　セレウス菌感染、２人死亡＝タオル原因か−国立がんセンター

毎日　院内感染:セレウス菌で２人死亡　がんセンター中央病院

読売　東京の国立病院、セレウス菌感染で２人死亡

先日参加したメディアドクター研究会では、次の10項目について皆で評価をしました。

・アクセス（Availablity／Access）
・新規性（Novelty）
・代替性（Alternative）
・あおり・病気づくり（Disease mongering）
・エビデンスの質（Quality of Evidence）
・効果の定量化（Benefits）
・弊害（Harm）
・コスト（Cost mentioned）
・情報源（News source）
・ヘッドラインの適切性(Headline)
・（背景説明 Background）

いずれ感染症関連での報道記事を皆で検討してみたいとおもいます。
参考文献。

Reporting Research in Medical Journals and Newspapers
BMJ 1995;310:920 3

Lecture Medicine and the Media
N Eng J Med 1998;339:87 92

An Uneasy Relationship: the Tensions Between Medicine and the Media
Lancet 1996;347:1600 3.

Coverage by the News Media of the Benefits and Risks of Medications
N Eng J Med. 2000; 342:1645-1650

専門家側の伝える努力や姿勢も問われます。