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Channel: 感染症診療の原則
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ドクターG 余録

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感染症の全てが発熱するわけではない。白血球数が上昇するわけではない。

患者さんの病歴と身体所見、全体を統合して考えよ。
これが私の20年間の教えでした。それでも以下のような音声が耳に入ってきます。

音声:
「感染性心内膜炎で血液検査が正常な筈はない」
回答:
・Gの症例の血算は以下のとおり、その他もSignificantではありませんでした。
WBC---------6600/μl
Neut------------74.8%
Lymph----------18.6%
Eosino-----------1.5%
・きっと白血球数上昇の時期が過去か未来にはあるでしょう。


音声:
「熱の無い心内膜炎があるのか・・」
回答:
・症例のVital signは以下のとおり
BP 118/69 ㎜Hg
Pulse 76/min
RR 16/min
BT 36.2℃
・入院5日前は発熱していました。
・きっと発熱も過去のみならず未来にもありうるのです。


臨床医は結局、統合力なのですから・・。統合失調では困ります。




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