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Channel: 感染症診療の原則
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冷温停止とメルトダウンは紙一重

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日本の情報だけでなく、いろいろみなくちゃと編集部から勧められ、Fairwindというサイトをチェックしています。原発の安全性に関するNPOです。そのサイトの最後のタイトルは「TEPCO Believes Mission Accomplished & Regulators Allow Radioactive Dumping in Tokyo Bay」でした。東電は当初の目的を果たし、原発の審査機関は東京湾に放射性廃棄物の廃棄を許可した・・といった内容です。しかし・・

「冷温停止したからもう大丈夫・・」という日本政府は「Mission accomplished」といった誰かに似ている・・というのです。


編集長は超ド素人なので冷温停止というのは、もう再びメルトダウンなどを起こさない安定状態までもってこれた・・という意味だと思っていました。しかし、冷温停止と再度のメルトダウンの距離は著しく近い・・というのがFairwindの警告でした。なぜなら現在、なんとか動いている冷却装置が再度の地震その他で壊れれば48時間以内に再度メルトダウンが生じる・・という何とも怖い話だったのです。

これでは、安心して地元に戻り生活を取り戻す作業を開始する・・というのは早すぎるでしょう。

Fairwindの心配は以下の通りでした。

#1:On siteで多くの方が相当量の被爆をしているが、その方々の内部被爆も含めた被曝量測定が十分にされている様子が無い。
#2:過去のいかなる原発事故よりも大量の放射能汚染水が太平洋に漏れている。
#3:放射性廃棄物Nuclear wasteは安全な地下に埋めるのが世界標準なのに、日本では放射能の無い廃棄物で1000倍にうすめてから燃やしている。しかし燃やしても放射能は放射能として残り空中に舞う。
#4:日本の原発対策全体をMonitorしている責任者は誰か? IAEA(International Atomic Energy Agency)の本来のMissionは原子力のPromotionなのに、Monitorの仕事をしている。しかも総責任者は以前、Promotionの仕事を日本でしていた人である。

日本の人は「東京電力の財政的危険よりも国民の放射線曝露による危険を選ぶ」という選択を許すのだろうか・・という言葉でこの号は終わっています。


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