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Channel: 感染症診療の原則
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H7N9 and H5N1 ランセット

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Lancetの7月21日(日)号に「H7N9 と H5N1」の記事が出ていました。
中国で入院患者対象にCohort研究したものです。診断は検査で確定しています。

Cowling BJ, Jin L, Lau EH, et al. Comparative epidemiology of human infections with avian influenza A H7N9 and H5N1 viruses in China: a population-based study of laboratory-confirmed cases. Lancet.PMID: 23803488

死亡率の低いH7N9は殆ど高齢者、H5N1は若者が多いのに、前者の死亡率は36%、後者のそれは70%。
随分、違いますね・・。しかも若いほうが死亡率が高い。やはり免疫の有無、病原性の違い・・?

但し、分母が異なる可能性もあります。なぜなら「検査で陽性になった症例」のみが比較・検討対象になっていますから、検査に至らなかった多くの水面下の症例があるでしょう。

編集長:
それにしても、以前に比べてHigh PowerのJournalに中国の論文が並ぶようになりました。
しかも以前のような、「ある日町を歩いていたら肺炎患者が居た・・」といったような論文でなくて統計的な検討も厳密になってきていると感じます。


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