目黒の寄生虫の博物館にでかける感染症マニアは多数いるとおもいますが、「ワクチン製造工場」を見学した人はどれくらいいるでしょうか。
阪大微研がこどもむけのキャラ ビケンマンで水ぼうそうとインフルエンザワクチンのできるまでを学ぶページを開設しています。
「ビケン ワクチン工場見学」
実際に病気からは想像つかないほど、キャラはかなり可愛い・・・・。
いんや、本物が見たい!という方は工場へ行きましょう。
「新ワクチン製造工場と新本社屋が完成…化血研」 2011年11月
いやいや、2次元でいいんですというかたはこちら。
動画で紹介 「ワクチンのできるまで」第一三共
英語でもいいよという人はSanofiの解説動画 Youtube
Making Vaccines - Part 2 : Vaccine Production(5分40秒)
ついでに Novartisのワクチン説明ビデオ集
Vaccines
製造ラインで問題が起きると出荷停止や自主回収になってたいへんですから、厳密な管理が求められています。
感染研の所長、渡邉先生の資料 「ワクチンの品質管理について」
日本の仕組みがわかります。といっても、他の国の仕組みと比較しないとどうなのかはよくわからないのですが・・・。
こちらはヨーロッパの仕組みを解説する資料です。
こちらは細胞培養インフルエンザワクチン資料ですが、WHOの求める安全のレベルの記載が日本語であるので参考になると思います。
はい。日本では感染研が「検定」を担当。品質管理をしています。
では、その「製造ライン」はどのようになっているかというと、
○○ワクチンをつくるラインで、別の時期にはほかのワクチンを製造していたりします。
たとえば感染症学会では特別扱いの新型インフルエンザ、のワクチン。ある時期に突然「つくってね」といわれるわけです。(命令じゃなくてお願い)
普段、お休みさせておくともったいないですから、他のワクチンを作っています。
例えば、こちらの資料3ページ(エ)のうえから5つめの○。
-------------------------------------------------------------------------------
○ 厚生労働省は、生産能力を可能な限り活用して、パンデミックワクチンの生産に着手するよう、ワクチン製造販売業者に要請する。
通常のインフルエンザワクチンの生産時期に当たる場合には、製造販売業者は、製造ラインをただちに中断して新型インフルエンザワクチンの製造に切り替える等、生産能力を可能な限り最大限に活用する。
全国民分のパンデミックワクチンを供給することとなるが、病原性等、状況に応じて想定される接種者数・接種回数を踏まえ、厚生労働省は、ワクチン製造販売業者に、必要な製造量を示すとともに、状況の変化に応じて、製造量を調整する。
パンデミックワクチンの製造には、他のワクチン製造と同じ製造ラインを利用することから、必要に応じて調整を行う。
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パンデミックの場合はいつおこるかわかりませんが。ある会社が複数のワクチンを作っている場合、計画的に生産しているわけですね。
つまり、お台所が1つか2つしかなくて、お料理を6つつくれといわれたら、2つの台所を4回フル回転してつくるようなイメージです。
(料理名人なら、このタイミングならこちらをつくって、そのあとにこれをつくって、、と考えますよよね)
そして事故などあってはいけないわけですから、あれつくってこれつくって、またこれつくって、と臨機応変といってもそれなりにたいへんです。
なので、MRワクチンたりない。「おかわり!」的につくってねといわれてもそう簡単につくれない。
あとどれくらいあればいいんですか?
余ったら買い取ってくれますか?
(有効期限のリストはこちら)
結構材料費やい人件費のコストがかかるのに、「いや、どれくらいだかわからないし、あまったら知らない」といわれたらつくりづらいですよね。
定期接種のワクチンは、その年に生まれた人たちのコホートで考えますので、まあ90%接種してもらえる状況ならどれくらいつくればいいのかわかりますが。
「任意接種」のワクチン、突然ブレイクした成人の任意のMRワクチンをどれくらいつくればいいのかわからない状況で、みなさんが工場長だったらどうしますか〜?
「さっさと増産しろ!」
工場の外で人々の声がきこえはじめています。
もう無理!外食してきて!(外で買ってきて!)となると日本はまたハードルが高い。
MMRワクチンの輸入の元値に輸入手数料+経費+利益を載せてもMRワクチンより安い。
ただ、国の未承認ワクチン健康被害補償制度は使えなくなるというデメリットはあります。
不活化ポリオワクチンの時と同じ話がまた、ですね。
え〜ちょっと、シンガポールとか韓国にでかけたついでに接種してくるわ♪
(不活化ポリオの時に聞いた話・・・)
ポリオは日本でははやっていませんが(ナイジェリアなどでは野生株ポリオが今年20例以上すでに報告されています)、風疹は流行待った只中の待ったなし。
参考
Robust Health 「とっても高い不活化ポリオワクチン」
阪大微研がこどもむけのキャラ ビケンマンで水ぼうそうとインフルエンザワクチンのできるまでを学ぶページを開設しています。
「ビケン ワクチン工場見学」
実際に病気からは想像つかないほど、キャラはかなり可愛い・・・・。
いんや、本物が見たい!という方は工場へ行きましょう。
「新ワクチン製造工場と新本社屋が完成…化血研」 2011年11月
いやいや、2次元でいいんですというかたはこちら。
動画で紹介 「ワクチンのできるまで」第一三共
英語でもいいよという人はSanofiの解説動画 Youtube
Making Vaccines - Part 2 : Vaccine Production(5分40秒)
ついでに Novartisのワクチン説明ビデオ集
Vaccines
製造ラインで問題が起きると出荷停止や自主回収になってたいへんですから、厳密な管理が求められています。
感染研の所長、渡邉先生の資料 「ワクチンの品質管理について」
日本の仕組みがわかります。といっても、他の国の仕組みと比較しないとどうなのかはよくわからないのですが・・・。
こちらはヨーロッパの仕組みを解説する資料です。
こちらは細胞培養インフルエンザワクチン資料ですが、WHOの求める安全のレベルの記載が日本語であるので参考になると思います。
はい。日本では感染研が「検定」を担当。品質管理をしています。
では、その「製造ライン」はどのようになっているかというと、
○○ワクチンをつくるラインで、別の時期にはほかのワクチンを製造していたりします。
たとえば感染症学会では特別扱いの新型インフルエンザ、のワクチン。ある時期に突然「つくってね」といわれるわけです。(命令じゃなくてお願い)
普段、お休みさせておくともったいないですから、他のワクチンを作っています。
例えば、こちらの資料3ページ(エ)のうえから5つめの○。
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○ 厚生労働省は、生産能力を可能な限り活用して、パンデミックワクチンの生産に着手するよう、ワクチン製造販売業者に要請する。
通常のインフルエンザワクチンの生産時期に当たる場合には、製造販売業者は、製造ラインをただちに中断して新型インフルエンザワクチンの製造に切り替える等、生産能力を可能な限り最大限に活用する。
全国民分のパンデミックワクチンを供給することとなるが、病原性等、状況に応じて想定される接種者数・接種回数を踏まえ、厚生労働省は、ワクチン製造販売業者に、必要な製造量を示すとともに、状況の変化に応じて、製造量を調整する。
パンデミックワクチンの製造には、他のワクチン製造と同じ製造ラインを利用することから、必要に応じて調整を行う。
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パンデミックの場合はいつおこるかわかりませんが。ある会社が複数のワクチンを作っている場合、計画的に生産しているわけですね。
つまり、お台所が1つか2つしかなくて、お料理を6つつくれといわれたら、2つの台所を4回フル回転してつくるようなイメージです。
(料理名人なら、このタイミングならこちらをつくって、そのあとにこれをつくって、、と考えますよよね)
そして事故などあってはいけないわけですから、あれつくってこれつくって、またこれつくって、と臨機応変といってもそれなりにたいへんです。
なので、MRワクチンたりない。「おかわり!」的につくってねといわれてもそう簡単につくれない。
あとどれくらいあればいいんですか?
余ったら買い取ってくれますか?
(有効期限のリストはこちら)
結構材料費やい人件費のコストがかかるのに、「いや、どれくらいだかわからないし、あまったら知らない」といわれたらつくりづらいですよね。
定期接種のワクチンは、その年に生まれた人たちのコホートで考えますので、まあ90%接種してもらえる状況ならどれくらいつくればいいのかわかりますが。
「任意接種」のワクチン、突然ブレイクした成人の任意のMRワクチンをどれくらいつくればいいのかわからない状況で、みなさんが工場長だったらどうしますか〜?
「さっさと増産しろ!」
工場の外で人々の声がきこえはじめています。
もう無理!外食してきて!(外で買ってきて!)となると日本はまたハードルが高い。
MMRワクチンの輸入の元値に輸入手数料+経費+利益を載せてもMRワクチンより安い。
ただ、国の未承認ワクチン健康被害補償制度は使えなくなるというデメリットはあります。
不活化ポリオワクチンの時と同じ話がまた、ですね。
え〜ちょっと、シンガポールとか韓国にでかけたついでに接種してくるわ♪
(不活化ポリオの時に聞いた話・・・)
ポリオは日本でははやっていませんが(ナイジェリアなどでは野生株ポリオが今年20例以上すでに報告されています)、風疹は流行待った只中の待ったなし。
参考
Robust Health 「とっても高い不活化ポリオワクチン」