今、風疹が成人で流行していることは「突然」の「想定外」のことではなく、2004年に予言されていたことでした。
「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」
そして、対策も提示されていましたが、それをやらなかった、やれなかった。
誰がやらなくていいと判断したのか。
検討もしなかったのだとしたらそれはなぜなのか。
ぜひ考えてみてください。
今後はもう流行しないと思いますか?
今後流行させないためには、実は今以上の努力が必要になります。
感染症は被害が見えにくくなると人々の意識が低下するからです。
そのことをわかっている担当者や関係者がどれくらいいるのか。
流行時の風疹対策をしているときに、平時の対応の話をして、それで十分と思っている様子の関係者にも会いますので前途多難感たっぷりです。
保健所長クラスでは、MLや研修会の話題にしていただきたいですね。リーダーや責任者は最後、そういった方たちになるわけですので。
保健所で働く公衆衛生ドクターも背景は実は様々で、公衆衛生プロパーというよりは、もともとの仕事は精神科、外科、眼科、耳鼻科、といろいろな人がいます。相手に話が伝わらない時は、もっと手前の話題から説明することも必要かなと思います。
2013年以後どうなるか?ですが、まず5年間の3期4期MRワクチンの接種率がどれくらいだったかをみてみましょう。
元のデータはこちらにあります。
みなさんの地域はいかがですか?
厚生労働省 麻疹風疹の予防接種の実施状況
分母分子は何か?ですが。大雑把にトレンドはみてとれます。
細かいことをいうと、すでに罹患した人を分母にいれていいのかとか、帰国子女で海外で接種した人ははずれているはずだ、とかいおりろあるのですが。
いずれにしても、日本には予防接種のデータベースがないので、個人の申告や記憶、紙の記載が必要での話です。
余談ですが、途上国などでは、訪問ヘルスワーカーが手元の端末にデータを入れて行ってあとでパソコンで集約、GIS機能も搭載されているので、未接種の家庭がどこか、接種率の低い地域はどこか、次回どこを訪問すればいいのかといったことがすぐにわかるようなシステムも先進国がリサーチをかねて導入しています。
この国際学会で発表していたのはGoogleの人でしたが、そのGoogleの人は、もともとはCDCで訓練を受けたEpidemiologistということでした(すごいなー)。
で、日本の今後をうらなういちデータです。
大都市だけひろってみました。
※2012年はまだ最終データになっていません(ので、他の年度より低めの数値)
地域の感染症のお勉強会などがあったら、ぜひ話題にしてみてください。
流行しなさそうな地域もあります。
人口構成をみてください。若い人がいないところです。
それでも感受性者がプールされたり、そこに東京や大阪からお土産にウイルスを持ち帰る人はいますので、その地域なりの危機管理として話題にしておくことは重要ではないでしょうか。
「風疹流行および先天性風疹症候群の発生抑制に関する緊急提言」
そして、対策も提示されていましたが、それをやらなかった、やれなかった。
誰がやらなくていいと判断したのか。
検討もしなかったのだとしたらそれはなぜなのか。
ぜひ考えてみてください。
今後はもう流行しないと思いますか?
今後流行させないためには、実は今以上の努力が必要になります。
感染症は被害が見えにくくなると人々の意識が低下するからです。
そのことをわかっている担当者や関係者がどれくらいいるのか。
流行時の風疹対策をしているときに、平時の対応の話をして、それで十分と思っている様子の関係者にも会いますので前途多難感たっぷりです。
保健所長クラスでは、MLや研修会の話題にしていただきたいですね。リーダーや責任者は最後、そういった方たちになるわけですので。
保健所で働く公衆衛生ドクターも背景は実は様々で、公衆衛生プロパーというよりは、もともとの仕事は精神科、外科、眼科、耳鼻科、といろいろな人がいます。相手に話が伝わらない時は、もっと手前の話題から説明することも必要かなと思います。
2013年以後どうなるか?ですが、まず5年間の3期4期MRワクチンの接種率がどれくらいだったかをみてみましょう。
元のデータはこちらにあります。
みなさんの地域はいかがですか?
厚生労働省 麻疹風疹の予防接種の実施状況
分母分子は何か?ですが。大雑把にトレンドはみてとれます。
細かいことをいうと、すでに罹患した人を分母にいれていいのかとか、帰国子女で海外で接種した人ははずれているはずだ、とかいおりろあるのですが。
いずれにしても、日本には予防接種のデータベースがないので、個人の申告や記憶、紙の記載が必要での話です。
余談ですが、途上国などでは、訪問ヘルスワーカーが手元の端末にデータを入れて行ってあとでパソコンで集約、GIS機能も搭載されているので、未接種の家庭がどこか、接種率の低い地域はどこか、次回どこを訪問すればいいのかといったことがすぐにわかるようなシステムも先進国がリサーチをかねて導入しています。
この国際学会で発表していたのはGoogleの人でしたが、そのGoogleの人は、もともとはCDCで訓練を受けたEpidemiologistということでした(すごいなー)。
で、日本の今後をうらなういちデータです。
大都市だけひろってみました。
※2012年はまだ最終データになっていません(ので、他の年度より低めの数値)
地域の感染症のお勉強会などがあったら、ぜひ話題にしてみてください。
流行しなさそうな地域もあります。
人口構成をみてください。若い人がいないところです。
それでも感受性者がプールされたり、そこに東京や大阪からお土産にウイルスを持ち帰る人はいますので、その地域なりの危機管理として話題にしておくことは重要ではないでしょうか。