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Channel: 感染症診療の原則
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ダリワル先生のカンファより (通訳は見た・・)その2

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圧倒的なのはLTと同様に、注目すべきものに光速で近づき、どうでも良い情報からは光速で離れる臨床的眼力です。

大事か、大事でないか不明な時には、綺麗にたたんでホワイトボードの隅に置いておきます。

しかも、内緒でこっそりと置くのではなくて、「扱いかたが不明なので、暫くここに置いておきます」といって置くのです。

結局、隅に置かれたものが最終診断と関係ないRed Herring(燻製ニシン)である事も多いのですが、「料理する VS 隅に置く」の作業が素晴らしい。
このあたりはDNAの問題かも知れない。

昨日の症例、
xx歳男性、主訴は発熱、筋肉痛、”開口障害”。
暫くすると開口障害は隅にたたまれました。

発熱には腫瘍・感染症・自己免疫、筋肉痛には感染症・自己免疫、遺伝性、医源性、代謝性が瞬時に鑑別にあがります。

途中から鉄欠乏貧血が見つかりますが、不思議と「隅にたたまれ」ます。
Pancytopeniaと比較的変化の骨髄所見は短い鑑別にとどめます。

逆に円形脱毛症alopecia areataから免疫の異常に舵を切ります。

最終的に正解にたどり着きましたが、さすが・・。

金沢大学の松村正巳先生いわく、「ダリワルのやつ、こちらの投げる玉、全部、場外ホームランにしやがる」
はい、湘南藤沢でもアーチが続きました。


Addendum:「どうして最後は耳鼻科なの?」
最後に患者は無事「退院」。この退院の表現だけ独語でした。すぺるは「ENT」
ダリワル先生:「どうして最後は耳鼻科なの?」 
編集長:「ENTはEar Nose ThroatでなくてEntlassenという独語です・・」


(写真:ダリワル先生。 With 湘南藤沢の研修医・スタッフ・亀井院長)

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