感染症の専門家にとっては、水痘は、子どもの病気、帯状疱疹といった臨床の話以外に、ワクチンの予防の話でもあり、またバイオテロに関連する話でもあります。
東北大学のセミナーの資料にそのポイントと写真が詳しく解説されています。
・・いずれにしろ、先進国で水痘がEndemicでいいのか?という疑問を持たないとはじまりません。
保護者には「え?みんななるもんなんじゃないですか?」と言われることしばしばです。
行政がだす「水ぼうそうが流行しているので注意しましょう」というアナウンスの意味もよくわかりませんし、何をすべきなのかが伝わりません。
(過去のブログ記事「水痘に注意ってどういう意味?」)
水痘を発症した子どものいる家に集まって子どもにウイルス曝露をさせる「水ぼうそうパーティー」は日本の保護者からもときどき聞く話です。
ぶつぶつができる病気、なっても大丈夫。なったら病院にいって薬をもらえばいいし、なったほうがしっかり免疫がついていい、という認識の親は少なくないのかもしれません。
免疫が低下している人が社会に増えている昨今、命取りになるような人が周囲にいるかもしれないことや、水痘そのもののリスクをしらないためか、保育園等で流行中。
こういった親を批判する前に、本来なら子どもの健康を願う親が、感染予防や感染流行抑制の意義の語りや情報よりも、なったほうがいいかもしれないという情報に先に濃くアクセスする現実を専門家や行政は認識しないといけません。
任意接種を定期にする国の動きは現在どうなっているのかわかりません。
日本の公衆衛生や専門団体が「危険だからやめましょう」というアナウンスをしているのかはよく知りません。
それまでの間、地域で任意接種に公費支援をつけて、接種率アップにつながるような工夫を各地の医療者がしているのかどうか。
公費補助のある地域とそうでない地域の差は、行動する医療関係者や保護者の存在にかかっているのではないかとおもいます。
地元の議員さんにぜひ働きかけて、保育園入園前の説明会でもその大切さをぜひ伝えてください。
昨年11月に話題になったソーシャルメディアをつかったウイルスの郵送の話を再度紹介します。
New York Timesの記事。
これは、Face BookのNatural Immunityというサイトで広まった情報とのことです。
Vaccine Todayの「Concern over ‘mail-order pox’」12月16日の記事 の中に、テレビのニュース動画があります。
この中で、Facebookをつかった水痘ウイルスの郵送・注文のやりとりが紹介されています。
(これについてローカルな話が、違法レベルの問題にまでなった、と指摘するサイエンス系ブログ。 Pox parties taken to the next (illegal) level )
このニュース動画のなかでも、郵送をする人たちにレポーターがかなりつっこみます。
専門家として公衆衛生と小児救急部門の医師がコメントをしています。
この話題を自身のブログなどで紹介し、啓発している医療者も多数います。
Posts Tagged ‘natural immunity’
Facebookにある招待状カード。子どもがブツブツ・・のデザインが怖い。
東北大学のセミナーの資料にそのポイントと写真が詳しく解説されています。
・・いずれにしろ、先進国で水痘がEndemicでいいのか?という疑問を持たないとはじまりません。
保護者には「え?みんななるもんなんじゃないですか?」と言われることしばしばです。
行政がだす「水ぼうそうが流行しているので注意しましょう」というアナウンスの意味もよくわかりませんし、何をすべきなのかが伝わりません。
(過去のブログ記事「水痘に注意ってどういう意味?」)
水痘を発症した子どものいる家に集まって子どもにウイルス曝露をさせる「水ぼうそうパーティー」は日本の保護者からもときどき聞く話です。
ぶつぶつができる病気、なっても大丈夫。なったら病院にいって薬をもらえばいいし、なったほうがしっかり免疫がついていい、という認識の親は少なくないのかもしれません。
免疫が低下している人が社会に増えている昨今、命取りになるような人が周囲にいるかもしれないことや、水痘そのもののリスクをしらないためか、保育園等で流行中。
こういった親を批判する前に、本来なら子どもの健康を願う親が、感染予防や感染流行抑制の意義の語りや情報よりも、なったほうがいいかもしれないという情報に先に濃くアクセスする現実を専門家や行政は認識しないといけません。
任意接種を定期にする国の動きは現在どうなっているのかわかりません。
日本の公衆衛生や専門団体が「危険だからやめましょう」というアナウンスをしているのかはよく知りません。
それまでの間、地域で任意接種に公費支援をつけて、接種率アップにつながるような工夫を各地の医療者がしているのかどうか。
公費補助のある地域とそうでない地域の差は、行動する医療関係者や保護者の存在にかかっているのではないかとおもいます。
地元の議員さんにぜひ働きかけて、保育園入園前の説明会でもその大切さをぜひ伝えてください。
昨年11月に話題になったソーシャルメディアをつかったウイルスの郵送の話を再度紹介します。
New York Timesの記事。
これは、Face BookのNatural Immunityというサイトで広まった情報とのことです。
Vaccine Todayの「Concern over ‘mail-order pox’」12月16日の記事 の中に、テレビのニュース動画があります。
この中で、Facebookをつかった水痘ウイルスの郵送・注文のやりとりが紹介されています。
(これについてローカルな話が、違法レベルの問題にまでなった、と指摘するサイエンス系ブログ。 Pox parties taken to the next (illegal) level )
このニュース動画のなかでも、郵送をする人たちにレポーターがかなりつっこみます。
専門家として公衆衛生と小児救急部門の医師がコメントをしています。
この話題を自身のブログなどで紹介し、啓発している医療者も多数います。
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Facebookにある招待状カード。子どもがブツブツ・・のデザインが怖い。