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Channel: 感染症診療の原則
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本当に高齢化しています。

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「青木先生、こんな菌でした。 こんな場所でした。 こんな時期にですよ・・!。」
北九州総合診療研究会の世話人たちによる相談でした。(上記写真は世話人代表のY口先生と福島地域感染症Worldのグル成○先生)

最近の症例検討会での著明な現象。それはB群溶連菌といったA群β溶連菌以外の連鎖球菌やListeria、Helicobacter cinaediといった少し頻度の少なかった筈の、より「弱い物いじめ」的微生物の増加です。勿論、Acinetobacterとか昔ながらの弱毒菌も「健在」ですが。

この1年だけでもListeriaによる腹膜炎のChallenge3回、S. dysgalactiae subsp. equisimilisによる腹腔内感染症X沢山・・と本当に
様変わりしています。

いわゆる日和見感染症というのは、弱毒耐性菌といった微生物の種類の「異常」もさる事ながら、成人の大腸菌の関節炎、髄膜炎・・といったWrong place, time的な意味合いも大事なのですね。

日本全体、本当に高齢化しています。その表現なのですね。

更に市中感染の肺炎でAdenoウイルスまで出されて・・・


本当に心安まらない感染症コンサルタントであります。
そろそろ喜舎○師匠に習って、Front lineを後続に譲るかな・・。



青木 眞

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